| Q.1 貴方のお泊り・ホテル・旅館の体験談をお教えてください。 |
| 「いく」と呼ばれています。 「泊っていけ」、一言、いつもそれだけ。 ぶっきら棒で取りつきにくい人ですが私は平気、祖父そっくり。 口数は少ないけれどたわいないおしゃべりが苦手なだけ、そのかわりいきなり核心をつく一言をズバリ、人によっては苦手にされています。 私は平気だから勝手にぺちゃくちゃ、聞いてないかと思ったらいきなり結論をずばり、一言で納めてしまわれます。 だからといって煩がっているのじゃない、結構聞いているから的を得た結論をずばりで言ってしまう、そんな人です。 老若が参加してる写真愛好会で知り合いました。 市の公民館でその展示会をしていて熱心に見ていたら会に誘われました、その時の相手が彼、質問を重ねる私に返答一言でした。 でも会に誘ってくれたのは彼、初対面で気に入られたのかなぁ。 それから数か月、一緒に食事に行っ足りしてぶっきら棒は平気なのが好かったのかなぁ、帰りが一緒になった日お宅に誘われました。 それから何度もそういうことがあって手慣れた他人の台所でいつものように食事の支度をして洗濯ものが溜まっていたから洗ってあげて干してをしてついでに布団まで干してあげました。 その時ですね、いきなり「君は男友達はいるのか」 「友達は少ないです、そういう遊びが苦手なんで遊び友達をつくれない、女の子は何を話せばいいのかわからなくて、だから皆無」 それで会話終了。 どこで口説かれたのかなぁ、口説き文句は無かったと思う、そんなこと言える人じゃないから。 黙って手を握られた、握ったまま離さなかったからそのままにしていた、それが重なって手を取られるのが何時もになった。 いくちゃんと呼ばれていた。 鈍い私でもなにかわかる、誘われる頻度が増えてダイレクトに呼ばれる、親しさに何か加わってときめきみたいなものが湧いてくる。 手を取られた時の距離を縮めた、肩が触れ合う距離になった。 昔話をしていた、可愛がってくれた祖父の話、そっくりなんだよ、 ぶっきら棒で愛想がないの、でも好きだったから爺ちゃん子と言われていた、ぶっきら棒なのは照れ隠し、実は優しいんだよね。 私は頭を彼の肩に乗せていた、頭に彼の息遣いを感じていた。 「今夜泊っていけ」、初めての泊れの一言、最初の始まり。 「うん」、軽く答えた、その時は即座の返事で何も考えていなかった、心臓が高鳴りだした、思わず手を強く握り返していた。 抱き寄せられて唇を重ねられた、それが人生初のファーストキス。 「泊っていけ」、何回言われたのだろう。 今は泊っていくのが当たり前だから何も言わない。 こっちに引っ越せと言われている、写真の会は退会した、彼は続けている。 古いけれど庭もある戸建て、一緒に家庭菜園も始めた。 一緒に汗を流すのが楽しい、寝室には写真が何枚も飾られている。 一糸纏わぬ姿のものもあります。 |