談話室E「お泊り談義」

Q.1 貴方のお泊り・ホテル・旅館の体験談をお教えてください。
同じ昭和世代、昭和って不思議な時代でしたね。
戦後がみるみる発展して日本の時代になりバブルが弾けて自信喪失。
そんな時代に生きた同士が平成令和と風俗の大転換も経験して日陰の顕花植物だった同性愛者にも日が当たり、とはいってもまだまだ見世物芸人の域で実態は隠れてのこと、男女のように出会いの場は少なく悶々と相手を伺い幸運に恵まれる方は少数。
ネットのお陰で発展場や性行為目的の呼びかけは身近になりましたが同性婚を認めそれを普通に受け止める社会はまだまだ先のこと。
それでもとうとう言ってくれた言葉。
遊びに来いよ、不自然な間があって、泊るつもりで来いよの言葉。
不器用な昭和世代の精一杯の言葉。
受ける方も気の利いた答えができず曖昧に頷く素振りを返したものの後に言葉をつけれずぎくしゃくした間になり目を合わせれず無言で後を追うように歩く。
言葉に照れたのか妙に早足にされて遅れたところで手を差し伸べられました。
日も暮れて人影も無く、手に手をすがらせることが承諾の言葉。
なんのことはない、泊るつもりで来いよがそのまま泊まらせるつもりに変わってその日その場で泊まりが決まってしまった。
急いで風呂をわかし冷蔵庫の缶ビールをプシュッ、慣れない相対に妙な緊張感があって会話も上の空、天候の挨拶じみた会話が上滑る。
場を救うように風呂湧きの声、女性の案内も上滑って聞こえる。
湯を浴びて追うように入ってきた彼のものを促され洗って咥える。
ようやく解けた呪縛、言葉はいらない男同士の世界。
洗い洗われ流してようやく落ち着く。
待ってるぞ!
昭和の重なりに昭和が押し込まれて昭和の交わり、三丁目の夕日ってこんな輝きだったと果てた身体が火照っていました。

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