談話室E「お泊り談義」

Q.1 貴方のお泊り・ホテル・旅館の体験談をお教えてください。
来春定年退職の彼のお誕生日、手料理でお祝いしてあげると約束してお酒飲んで晩く帰るのはキツイから泊めてくれると言いました。
以前からもやもやし合っていたから思い切って言いました。
当日、手料理に大喜びされて片づけの間にシャワーを浴びてもらいその後私も浴びました。
絶対あると思って念入りに身体を洗い準備もしました。
寝間に行ったら彼は先に横になっていて布団はぴったり並べて敷いてありました。
横になったけれど動きは無し、でも息遣いで眠っていないのはわかります。
何気なしに手が私の方に投げ出されていて、でもそれ以上は無し。
そっと手に手を重ねてしばらく無言の間、手を放し布団の片側を持ち上げて「来て」と誘いました。
彼は奥様と死別です、そのまま7年独り身です。
男経験はおそらく無いとおもいます。
友人付き合いは3年、妙にウマがあって微妙に男女の気分にさせられるようになったのはコロナ騒ぎが終わってのこの1年。
携帯での会話はそれこそ日に数度あっても会えるのはそそくさと隠れるようにたまに、それもマスク越しの会話だし短い時間でした。
そんななかで間もなく定年、おそらく寂しさも募っていたのでしょうね、ようやく気軽に会えるようになって何かが弾けました。
ガバッと抱き寄せられて唇を重ねられてもどかしく下着を脱がされましたが私が身に着けていたのは男物の下着じゃないことにも気づいていない、薄化粧をしていることにも気づいていない。
ぎゅうぎゅう抱き締められて痛い、股間を擦り付けられるけれど荒々しすぎてちっともわかっていない。
彼を下にさせて馬乗り、宛がうけれど思いの外大きいのか固すぎてキツイ、逸り立っているから突き上げてきてとても受けれない。
唇を重ねて動かないでとお願い、そろそろと受け入れました。
根元まで呑み込んで「まだ駄目」、ようやくいいよと言えた時はもう涙目で多分引きつっていたと思います。
体位を入れ替えてそこからは男と女、日付が変わる頃盛大な呻き声を聞かされて大放出、身体の中をいっぱいにされました。
それから眠ったような眠れなかったような、とろとろと浅い眠りを繰り返して朝。
朝食の支度を済ませて起こしに行った時に少し照れくさい恥じらい感はあったけれどその後はずっとそうだったみたいに自然な会話。
その日は休日でしたが私は野暮用があって帰宅、帰りしな今夜も来れないかな、できればそうすると答えました。
夜、少し遅くなりどうするの連絡をいれたら待ってるの返事。
ドアを開けたら「お帰り」、反射的に「ただいま」。
私は彼の初めての”男”、でも私は男を隠しました。
直ぐにバスに駆け込んで身体を洗って男を洗い流して変身。
気づいてもらえなかった昨夜より濃いめの化粧にショーツとキャミにボディコンのニットワンピ、ちょっと香水もふりかけてです。
その夜は慣れた手つきで身体を開かれて、だからかなりの苦痛がありましたがそれはそれ、前夜に引き続き大量に出されたようですが終えて萎え抜けるのを惜しんで腰を突き上げていました。
もう少しだね、暮れなずむ空を見上げて定年になっても独りじゃないからねと囁いています。
男を知らなかった男と女になっている男の影が長く伸びています。



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