談話室B「男色のめぐり逢い」

Q.1 貴方の男色への切っ掛けをお教えてください。
彼の還暦祝いをしてあげた。
独り暮らしの臭う部屋を片付けて窓を開けてくうきの入れ替え。
料理を並べて乾杯、随分飲んでいた。
私は少々、もともと飲めない体質。
晩くなってしまい「泊って行けよ」の誘い、「いいよ」と受けた。
飲み上げて風呂を使って敷かれた布団へはいる、彼は自分のベッドで隣の部屋。
灯りを落として何分もしないうちに戸がそっと開けられた。
黙って布団の裾を持ち上げて空きをつくった。
深夜、もう時間がわからなくなってた。
私は男を知った身体になっていた。
満足そうに私を抱き寄せ指先で残り香を楽しんでいる男。
嫌な人じゃない、仲良しで楽しかった、仲良しに妖しだがあった。
それを楽しんでいたのも事実、でも恋愛じゃなかった。
私の身体には彼の精液が溢れている、友達ならこんなことは無い。
寝息に交じって豪快な鼾が加わる。
とろっと眠りに落ちるが続かない、それを繰り返して夜明け。
先に起きて朝食をつくる。
シャワーを浴びて彼を起こす。
朝食が眩しかった。
気持ちは半信半疑、理性は疑っている、でも身体は女になって彼を恋しがってしまうからまた誘いに乗ってしまう。
気づいたら恋をしていた。
身体が許したことを気持ちが後追いしてた。
今は彼が好きでたまらない、気持ちが身体と同じように女になってしまったら恋をしていた。


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