談話室B「男色のめぐり逢い」

Q.1 貴方の男色への切っ掛けをお教えてください。
男同士が性行為をする、もう不思議なことじゃなくなりました。
オヤジは裸になって男を誇示すると私の身体は固く反応している。
男色という言葉を教えられてその妖しい響きが木魂する。
好意は持っていた、もしかしたら好意よりもう少し濃かったかもしれない。
でも性行為を伴う好意までではなかった。
お酒のあと美味しい珈琲に誘われてオヤジの家についていった。
珈琲の前にワインを出された。
キャンドルに火をつけて部屋の灯りを消したらいっぺんに妖しい雰囲気になった。
炎の向こうに彼の顔があってじっとこちらを見つめている。
乾杯をしてグラスを合わせたら動悸がし始めて焦った手からグラスを倒してしまった。
慌ててティッシュで拭いてたらダスを取ってきた彼の手と重なってそのまま引かれたから中腰の私は彼の胸におさまってしまった。
キスをされた、軽く触れるくらいのキスが押し当てるキスになって舌先で唇を押し広げられて背の高い彼の影に私は埋もれていた。
それが始まり。
朝、テーブルはそのまま、キャンドルは消えていた。
片づけて朝食の支度、冷蔵庫を開けて何があるかを確認した。
身を屈めると疼痛が蘇る、後悔とか喜びとか高揚したものはない。
普通に冷静に受け止めていた、でも不思議感はある、その不思議感を不思議に思いながら朝食を作った、気持ちは落ち着いていた。
彼を起こし朝食のテーブルにつく。
椅子に座るとズーンと鈍い疼痛が広がった、彼の顔を見れなくなった、やっと何が起きたのかを身体が教えてくれていた。
そんな初々しい時はすぐに去ってしまって私は素裸のまま彼が待っているベッドに行く、私の身体はもう固くなっている。
男が男を愛し、男が男を慕う、そこに性の行為があって不思議じゃない、あって当然のこと、今はそう思っている。
男が男を求める行為は濃密です、男と女にはあまりしない行為も当たり前のように交わされる、口を使い合いうのは口づけだけじゃない、口と唇と喉奥まで使って性を受けるし互いの性器を合わせて扱く、精液も口にするし飲むこともする。
そして少し場所はズレるが挿入も行う。
膣はあるが子宮は無い、それだけが悲しい。
着るものが変わった、下は身体の線がわかるぴったりサイズばかりになって逆に上は胸があるかのようにふんわり着るものが好きになって、下着だけは男物をやめた。
言葉遣い、仕草、柔らかくなっている、男言葉も使うが女の子の使う男言葉に自分で聞こえる。
男と男、男色と言う言葉を教えられて検索してみた。
随分古くからあることなのですねぇ、それなのに秘めたるが恋のまま、ある意味隠花植物みたいで不本意。
でも男同士が恋をして男同士が性を交じらす、男同士が夫婦のように生活を共にする、自分達には全然不思議なことじゃない。
私、彼の体が綺麗に思えます、綺麗だし親しみ易くて落ち着きます。
性の営みがある、それを男色というのなら男色って素敵な言葉ですね。




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