談話室B「男色のめぐり逢い」

Q.1 貴方の男色への切っ掛けをお教えてください。
ともに60代、私が60を数えた日に誕生日祝いをしてくれた日に同居を言い出されました。
ともにこれからを支え合おうよ、承諾して指輪を貰いました。
世間からみれば爺さま同士、逆に仲の良いお年寄りと微笑まれてしまいます。
そんなふたりは布団を並べて敷いてともに眠るという仲、今はたまにですがもそもそと手が伸びてきてごそごそ、布団を一緒にして彼の胸に顔を埋めればもう男女の仲。
最近は時々火薬が湿ってしまい不発もあるのが難点ですが大切な銃身を磨いてあげれば構え!の体制。
慣れ親しんだ的ですから外されることなく一直線と言いたいけれど
なかなか往年の硬度は無いからちょい手を添えてさぁどうぞ。
男と男の交具合、その筋の人でなければわかってもらえない。
60を超えた同士、激しさは失せたかもしれませんが年季の分だけ責め具合受け具合がわかりあっているから結構濃厚で爺さんの大きな腹の下に包み込まれた小柄な爺さんが善がり声を漏らしている。
最初に口説いてきたのは貴方の方よ、いや誘ってきたのはお前が先だと変わらず他愛も無いやり取り。
それにしても私の襞を掻きだしそうなお宝、襞を割られる儀式に多少の苦痛はその代償で逆に変わらずときめきがある。
幾多の交接で合ってしまったのかな、この人のお宝以上のものは無いと思ってしまう、それは向こうも同じ、お前の壺はに磨きがかかっていると言う。
そんな二人が日溜りの縁側で渋茶と大福を楽しむ。
大あぐらの彼と女座りの私、まだまだ現役なのです。

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