談話室B「男色のめぐり逢い」

Q.1 貴方の男色への切っ掛けをお教えてください。
男を知ったのは20代、父親よりも年上のオヤジでした。
お酒を教えられて弱いけれど美味しいと思うようになって飲み足りないというオヤジの家についていって女にされて帰った。
独り者生活のオヤジの部屋は乱暴狼藉のかぎり、足の踏み場がない。
それを片付け始めてその後ろ姿に惚れたと言ってたけれど姿じゃなくて後ろそのものが欲しかったのでしょう、見事にぶち抜かれてしまって、女にした男に女を要求する、女らしくしろの連発。
言われた通り女らしくしてたらこっちへ来い、こっちに来たらもう股間に青筋を立てている、そんな生活でした。
いつの間にやら自分もオアヤジの歳になり男は変われどオヤジであることに変わりなく、オヤジのセックスはねちっこくて体が衰えた分変態的にもなられてオヤジの性にどっぷり浸かる日々。
オヤジというのは女にした男に女を要求するのはセックスだけじゃない、日々の生活のなにもかもを女に押し付けて何もしてくれないから子育てこそ無いものの子供以上に手の掛る存在であれだこれだと顎で
使われる、煙草盆ひとつ取りにいかない。
でもそういう生活が懐かしく楽しかった思い出になっている。
私も今や60の坂、染みついたものは抜けれない。
幸い小柄で太れない体質だから体型的には女性的、口を開かねば普通にオバサンで通る、ハスキーのだみ声オバサンもいることだし。
男と女がくっつけば普通に夫婦、誰も振り返らない。
男色なんて奇異の言葉でいうから奇異の目で見られる。
男と男だけど、女の役目をする男なんだからその筋の男にとっては
女、それだけのことだと思う。
足を踏み出した頃は男色、男色というより男色の男の餌食。
男を知って、男の望む男になったら姿はどうあれ女じゃないか。
あからさまに俺の女、だから女らしくしろの言葉は男であっても男色の男に女の務めをしろいうことだった。
男色なんて、殊更に肩肘を怒らせない。
普通に可愛いオバサン、そう思われていたい。

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