談話室B「男色のめぐり逢い」

Q.1 貴方の男色への切っ掛けをお教えてください。
最初から性の対象は男性、それも父親年齢の大人の男性でしたから違和感はありません。
むしろ女の子との会話がほとんど無くて友達もいなかったから女性がわからない、嫌悪感は無かったけれど敢えて親しくする気持ちは起きなかった。
だからと言って同年代の青臭い連中の会話も好きじゃ無かったから少年時代から青春は本ばかり読んでいる変な奴だったと思う。
そんな青年を下宿させてくれたのが彼、優しいご夫婦で息子のように面倒をみてくれました。
そんな中奥さまが急な病で入院、入退院を繰り返して半年もたずに亡くなられました。
気の毒なくらい覇気を失った彼、掃除洗濯炊事と奥さまにかわり頑張ってあげていてある日隣に座って手を握られたからそのまま肩に頭をもたれ掛けて手は握られたまま。
そのままゆっくりと時間が過ぎて見上げたらこちらをじっと見ている目が合って微笑み返したら唇を重ねられました。
それが始まりです。

彼は60半ばで父親よりも祖父感覚、安心して甘えれたから躊躇い無く身体を許して女になりました。
嬉しかった。
身体を引き裂かれる苦痛はあったけれど私の中に彼の痕跡を残してから繋がったまま彼の手を汚してしまった瞬間は頭が真っ白になるほどの快感だった。
それから暫くして言われたのが、君は夜ごとに女になっているの言葉、そもそも女を知らないから意味はわかったけれど実感は無い。
わかっているのは抱かれることで日々彼との距離が無くなっていて体温とか息遣いのわかる距離で会話をするようになっていること。
それが心地よくていつもべったりになっている。
不思議なのは変な羞恥心が芽生えていること、ふいにお尻を撫でられたりするとキャッと思わずの嬌声をあげてしまう。
同時に肌を曝すのが恥ずかしいからむやみな姿が見せれない。
湯上り堂々をと下半身を曝している彼に対して背を向けて脱ぎだす私がいて胸高にバスタオルを巻いて裸を隠そうとしているとか。
言葉は直ぐに変りました、あなたと言えたのはもう出してもいいかと囁かれた時、あなたを連呼して腰を突き上げていました。
湯上り薄化粧をし始めたのもその頃。
赤いルージュを擦り落してほのかに赤い唇で彼の膝に乗りました。
男の下着の陰に隠すように干した下着、薄い生地に可憐な肩紐、初めて着たワンピースはニット地で身体の線があらわになるもの。
小さなショーツから下は無防備、膝丈だから変な座り方が出来ない。
裾を気にしていると太腿をのぞかせてしまってすっと悪戯な手が入ってくる。
とにかく言われました、もっと女らしくしなさい。
洗濯ものを急いで運んでいると横になってテレビを見ていた彼が下から覗いている、外股でドカドカなんて歩けない。
夜の営みでも声を押し殺して咽ぶ、私の身体で彼の指が遊び始めて私は反応してしまう、恥じらいが加わって官能が深まっている。

女を知らないから女になれる。
女になれたことでわかったことが沢山ある。
女じゃないから女になろう女になりたいと思う。
温かい目、温かい言葉、温かい体が私を導いてくれる。

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