Q.1 貴方の男色への切っ掛けをお教えてください。 |
娚という字を知りました、女と男を重ねて「めおと」と読むと教えられました。 普通は夫婦でめおとですが娚という字は自分にぴったり、女になった男、まさに自分のことのようです。 42歳、よい歳をしてと思いますが62の男、父親年齢の男を知り男に抱かれる身体になって自分の居場所を見つけたと思っています。 セックスだけでなく諸事博識な人でそれに魅かれて畏敬の念を持って交友させてもらっていましたがいつしか二人だけのことが多くなりそれを楽しんでいる自分がいて甘えれる心地よさを感じていました。 その行き着く先に男が男を慕い男に身を許し身体で甘える喜びを教えられました。 男色という言葉も彼に教えられ男色の言葉の妖しい響きに血を騒がし男の悪戯っぽい誘いに頬を赤らめ胸を高鳴らせてしまいます。 不思議なものですね、親子のような歳の差、以前はそれなりに敬語を使い一歩下がって受け答えをしていたものが男の性の証を注ぎ込まれて代償のように耐えた苦痛を忘れ果てたようにはにかみながら囁かれる言葉に頷き答える言葉に滲ませてしまった甘え。 彼の男はまだ私の中にあって時折動かされると自分のしてしまったこと自分にされていることが現実であることをわからせられます。 身を屈めて唇を吸われ貧弱な胸を指先で弄られる。 容易に萎えぬものを奥深く、根元まで押し込まれ私はあっと小さく声をあげてしまいます。 深夜、彼は私を抱いたまま寝息をたて鼾を混じらせます。 私はとろとろと浅い眠りを繰り返し幾度も目覚め身を寄せた男の肌の熱さに驚きます。 手を差し伸べ私を意のままにして私を引き裂き私の中に男の精を放ったものを確かめます。 それは重い弾力のある分厚い肉塊で自身で良く知るもののはずですがその感触は初めて知ったもの、私を破瓜して私の男を失わせたもの、愛おしさが込み上げてきました。 男を愛する男はそのまま性癖がそうなので男色そのもの、男色の人なのでしょう。 逆に男に愛されてしまって男を身体に刻み込まれてしまった男はそれに染められてしまったということなのでしょうか、私には男に染められてしまったという思いがあります、それを恨むとかいうのではないですよ、むしろそれが幸せだったと思っています。 娚、女偏の男、それが私の居場所、居心地の良い場所でした。 親子のような歳の差であっても身体で結ばれた関係は夫婦のような絆をつくってくれます。 かえって歳の差があったから安心して身を委ねれたという面もあるし、自分をさらけだせれたということもあるのでしょう。 彼の手でいかされて耐え切れずに漏らしてしまった時の震える様か快感は味わったことの無い性の極致でしたがそれ以上に私の身体で男の性欲を充たされたことの感動、あれこそ男色の色に染め上げられた感動なのでしょう。 あれから幾度それを繰り返されたことか。 男の精液をあびて男の精液で磨かれて私は娚色に染まりました。 男に抱かれる喜びを知った男は男を失って男色に染まってしまいました。 それは女偏に男、娚になった男の色です。 |