談話室B「男色のめぐり逢い」

Q.1 貴方の男色への切っ掛けをお教えてください。
同性に性的衝動を感じていた思春期、同性といってもお爺ちゃんと親爺、若い男性には全く興味無し。
専門学校にはいり独り暮らし、ネットで知り合った60代の方とお会いして直ぐに男に抱かれる身体になりました。
絶対に無理だと懇願する私の背に乗って羽交い絞めのように体を離さない男、狭い一間の布団から這って逃げようとする私。
壁に突き当たって逃げ場を失い藻掻いたタイミングに亀頭がズルッ、動けべ動くほど誘い込むことになってしまいました。
枕元で胡坐をかいている男、股間に萎えてもビックリするほど大きなものが蜷局を巻くように折れていてテカッていた。
切れてはいないと指を当てられ私は痛いと訴えた。
男色事初めは悪夢のようだった。
あれから四半世紀、私は40代の半ば、男の数も両手両足の指が必要になる。
思えば最初の男に破瓜されてこんな辛いことはもうさせれないと思ったのも束の間、男が帰り独り部屋に残された瞬間から男が恋しくなっていた。
立ち居振る舞い、何をしても男に抱かれた身体には鈍い痛みがあってその度に男に抱かれたことを思い起こさせる。
翌週男が再訪してくれた時に私は媚態を滲ませていたに違いない。
男の身体に女陰に代るものがあってどんなに偽装しても裸に引き剝かれてしまうとそれを期待して私の身体は嘘をつけない。
男は私の身体に挿入させると私の身体を楽しむように私をいかせてしまう、私の痙攣を楽しみ放った白濁の精を指で掬い私の口に入れる、私の女陰に塗る。
そして彼の放つ精で私の胎内を満たす。
一度だけ女性と性交渉をしたことがある、一応勃起できた、勃起できたから挿入した、そこまでだった、射精の前に萎えてしまった。
いろいろな男がいる。
十人十色というがその通りで共通しているのは男ということだけ。
40を過ぎて古希目前の人と巡り合った。
流石に落ち着いていて一緒にいるだけで気持ちが和んだ。
穏やかに話し黙って抱き寄せられた。
激しくは無い、緩やかに肌を寄せ合うことを楽しむようにいつまでも触り続けてくれる。
挿入はあるけれど滅多には放出しない、そのかわり挿入したままが長い、必ず入れたままいかさせられる、それが楽しいと言う。
女装は彼の勧めで始めた。
女装して家事をする、それを見ている。
スカートやワンピースは裾の中は解放されている、覗けばいきなりショーツ姿。
立ち居振る舞いに気をつけるようになった、わざと覗かれることもある、手も直ぐに入ってきて核心に迫られる。
もう良い歳なのに元気、射精はしてくれないが勃起はする、大きいから半分勃起でも挿入できるし挿入され感は半端無い。
犯す男と犯される男、性別は男と女しかないから男と男でも犯される男は女のようなもの、女装させられてよくわかった。
逆に女装してしまって男を捨てられたというのが正しいみたい。
男の体が男に抱かれて心が女になり身体も女になっていく、男色の男に抱かれる男の行く先は女色に染められていく男の姿。
彼、お爺ちゃんとは片手の指を全部折ってまた小指を立てた仲。
2年目で同居したから同棲は片手。
どこまでいけるのかなぁ。


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