談話室B「男色のめぐり逢い」

Q.1 貴方の男色への切っ掛けをお教えてください。
私は既婚者で子供二人に孫が二人がいる隠居爺で首都圏の海辺の街に暮らしています。
それは定年が近いころ、ヒョンな事から男の世界を知ることに成りました。
私が一人で上野のアメ横で買い物をして自宅まで普通電車で帰る処でした。
夕方の通勤時間にはまだ若干早い時間で車内の座席はほぼ満席状態です。
私が座る座席は前に一つ空席が有ります、そんなところに50代を超えたぐらいの背広姿の紳士がスーツケースをぶら下げて来て、棚に載せて座りました。
私は特に意識はしませんでしたが、ここから私の初体験に続く出来事が始まって行くとはその時は当然夢にも思いませんでした。上野を発車して一時間程経ち,首都圏通勤圏内のベットタウンの街に紳士は下車して行きました。
もう既に4人掛けの座席は私だけになっています。
ところが、あれれえ、紳士が棚に載せた荷物を置き忘れて行ったのを、私は暫くして気が付いたのです。そろそろ私の下車駅が近くなり落し物の連絡処理を考えていました。品物は何かと思い、棚から降ろし確認すると、それは東京の百貨店の伝票が入った仮縫い状態のスーツで、これは駅に届けるとあの紳士に届くのが遅れてしまうかも知れないと私は思いました。下車駅に着いた私は早速、伝票に書かれているところに電話をしてみると、それは正に百貨店の紳士服売り場でした。理由を告げて私の携帯番号を教えると、暫くして私の携帯に掛かって来ました、熟年の男性の声で、あの紳士に間違いないと思いました。物凄く喜んで弾んだ声が聞こえて来ます。
直ぐに受け取りに伺うとの事です、私の駅から紳士の駅まで一時間余り、
私の駅で落ち合う事に成り、私は駅前の自分の車の中で待っていると、
それから暫くして、やって来ました、ブルゾン姿のあの紳士がやって来ました。お礼がしたいと云うことで数日後、上野で合う事に成りました。
そこで連れて行かれたのが上野駅に近い昭和通りに面した××横町のスナックでした。今から思うと最初から男性会員制のお店でお礼されてしまいましたのです。初対面から素質が有ると見透かされてしまったのでしょうか。
有名百貨店の管理職という事で私は心を許してしまったのか、お互いに酔いが進むと紳士が私の膝に手を置いて来ました。まだ男の世界など知らない私は特別に感情は湧きませんでした。紳士は見抜いていたのか好みの男に見えたのでしょうか。その日はそこの店だけご馳走に成り上野駅から同じ電車で途中まで二人で帰りました。又後日会う約束をして別れましたが、私は男の世界に足を踏み入れて行くのも知らないで歩きだしていました。

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