談話室A「お爺ちゃん好き」

Q.1 あなたは何歳ですか。
37歳、158の48キロ、色が白くて貧弱、貫禄なんてまるでありませんし若手に揶揄われてしまいます。
Q.2 どんなお爺ちゃんが好きですか。
お爺ちゃんっ子で祖父が大好きでした。
長身痩躯で厳めしい顔つきで従弟たちは怖がっていたけれど私には優しい印象しかありません。
早くに母子家庭で父親の顔知らずですから不憫に思って可愛がられたのでしょうね。
父親と祖父を重ねて私の中にはお爺ちゃんのイメージが大きいです。
どこから好きの意味が変わったのかわからないけれど祖父のお嫁さんになると言ったとか、祖父のお葬式で叔母が言ってました。

Q.3 お爺ちゃんとの初体験は何歳の時ですか。
20歳、成人式の付添はお爺ちゃんがしてくれました。
お爺ちゃんが彼という存在になったのはその後、成人式が済んで凄く冷え込んで寒かった日です。
私は3月生まれだから2月は誕生日の前の月、だからお爺ちゃんに抱かれて女の身体になった時はまだ19歳で未成年、歳の差42です。
Q.4 初体験のきっかけを教えて下さい。
性的にお爺ちゃんの彼を意識していたのは私の方だと思います。
彼は祖父の教え子で中学生の頃から何度もお会いしていて祖父に頼まれていたのでしょう東京の大学に進学して保護者になってくれていました。
だから下宿は大きなお屋敷に独り住まいの彼のところに間借り、ひとつ屋根の下で一緒に暮らしました。
今から思えば醸し合った雰囲気はなるべくしてなるものをつくっていたと思います。
まだ性のなんたるかを理解しきれていない私に祖父を絡めた人間関係と歳の差に理性が抑制させてしまう彼との葛藤が妙なもやもやを生んでいて私の思慕的な素振りに素っ気ない反応、時には温厚な人が苛立ちをみせるとか、避けられた時期もありました。
それが私の成人式、私は醒めた目で感動も薄かったのですが彼は涙を流してくれて、それに感動した私が手を差し伸べてその手を握り締められた時に何か糸がきれたようなふっ切れたような押さえていたものを解き放った気持ちになりました。
それで数日後、ほんとに冷え込んで寒かった日彼の部屋のドアをノックしました。
抱き締めてもらうだけでいい、彼のベッドは暖かくて彼の体は熱くて横に潜り込むと彼の体臭が包み込むように広がって、茫然とした間合いが続いておずおずと躊躇うように押し付けられた唇が甘かった。
Q.5 初体験の相手はどんな方でしたか。
一言で言えば謹厳実直、祖父の弟子を自認されているのだから同じなのでしょうね。
祖父の厳めしい雰囲気と違って優しく柔らかい雰囲気ではありますが学窓の人、少し浮世離れした書斎の人の感覚ですね。
でも裸になれば普通に男、男として私を抱いてくれていました。
辛い時間を経て耐えれて一つ身になれて身体の中を満たされてからの穏やかで音の無い時間と鼓動と呼吸を感じ合う暗闇の中に通い合う温かい体温、祖父が帰ってきてくれたようでした。
Q.6 初体験の方とはその後もお付き合いしましたか。
彼は存命です。
住まいも少し手直しリフォームしてますがそのままです。
寝室は広い部屋に移してベッドを二つ並べています。
Q.7 現在のお爺ちゃんとはどんなお付き合いをしてますか。
関係は変わっていません。
主婦役の私が少し化粧というか年齢隠しをするようになっているとか部屋着が女性的というか、家事とかには割烹着とかそういうものが便利なのですよね。
分野は違いますが、私も書斎が必要になっていてその意味でリフォームしました、寝室拡張はおまけというか実は本音かもしれません。
彼は存命というより未だ現役です。
立派に私を啼かせていますが子宝は無理ですよね、他所でつくってきたら育てますとは言っていますがそれも無理のようです。
Q.8 お爺ちゃんとの忘れられない思い出を教えてください。
一緒に祖父の墓参りをした時のことかな。
墓の前で号泣されてしまって、一緒に泣きました。

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