(2)ОB招集

(2)OB召集

成田義明は現在79歳、頭はすっかり薄くなっているが、鼻の下と顎に真っ白な髭を生やした、かくしゃくとした爺さんである。おだやかに輝く瞳は、ハッとするほどの優しさを滲ませている。店に来る男たちは親しみをこめて、彼を『御前さま』と呼んでいた。
義明は使いきれないほどの財産を持ち、相続する子供もいなかった。そこで、自分と同じ独り身の老人たちに、その資産を役立てたいと常々思っていた。
パートナーの木原正彦は65歳、いかにも実直そうな顔と熊のように愛嬌のある大きな体つきから、優しい父性を感じさせる男である。多くの男たちは彼を『キーさん』と慕い、運が良ければ彼に抱いてもらうことを夢見ている。
義明と正彦は、深い愛情と信頼で結ばれていたが、濃密なものではなく、むしろ淡白と言えるほどのものだった。今もって同衾することもあったが、義明の精力の衰えと共に、回数は限られていた。
正彦は、まだまだ性欲旺盛だったので、ときに義明に隠れて、他の男を抱いていた。

ふたりはグランパを開店するに当たって、『あけぼの町・銀友クラブ』なるものを作った。
老人クラブのようなものだが、会員資格は60歳以上の男性に限る、友愛をモットーとする、と規則は大雑把なものだった。
このクラブの会員であれば、100円玉一枚で、一日中グランパで過ごすことが出来るのだ。酒類や食べ物は有料だが、お茶やコーヒーは、セルフサービスで自由に飲むことができる。
また、グランパには、住み込みで働く老人が二人いる。共に同じ会社のOBという縁で、義明たちに引っ張られたのだ。
従業員の老人二人は、店だけでなく、主人たちの私生活の家事もやっている。それに加え、主人に求められれば、夜のお相手もしていた。

そのひとり笠原は、競馬好きが高じて自己破産した老人である。正彦と同じように『お仕置き部屋』で、成田義明の折檻を受けた経験がある。
もう15年ほど前になる。笠原は、密室のような狭い茶室にひとり正座して、極度の緊張と恐怖に震えていた。身に着けているのはフンドシだけ。先ほどバスルームで、秘書室長によって浣腸された後だった。
笠原もお仕置き部屋の噂は知っている。それでも、ここに呼ばれるのは、幹部社員だけと思っていた。それがなぜ自分のような庶務社員が――。彼は57歳にして、総務部の下働きをしていた。
やがて現れたのは、成田義明ひとりだった。
雲上人のような偉いさんの前で、緊張して震える笠原に向かって、重役は威厳のある声で言った。
「ギャンブルは身を亡ぼす。しかしお前を見ていると、そのことがまだ骨身に沁みていないようだ。今日はお前の性根を叩き直してやる」
そのあと受けた折檻は、およそ笠原の予想の域を超えていた。彼は、よく発育したマツタケのような重役のオトコによって、上と下のおちょぼ口を無理やりこじ開けられ、奥のほうまで突っ込まれた。
「いいか、この苦しみを忘れるな――それにしても――具合がいい」
手籠め同然に犯されて、笠原は死ぬような苦しみを味わったが、重役のほうはすっかり笠原が気に入ったようだ。
折檻が終わったあと、ぐったりとする笠原に向かって彼は言った。
「お前は独り身らしいな。だったら私の家に来て、家事をやってくれ。それに、お前のギャンブル症が疼けば、また今日のような折檻をしてやる」
こうして笠原は、成田義明の家に住み込むようになったのである。
笠原は現在72歳になる。160センチにも届かない背の低い分、でっぷりと太っていて、皆に『カーさん』と呼ばれている。
おしゃぶりとカラオケをこよなく愛す、人の良い癒し系の老人である。
彼はその器用な舌と柔らかい喉でもって、グランパに来る男たちの下半身を癒すだけでなく、懐かしい郷愁を誘う唄声で、男たちの心を癒している。

いっぽう内村は、現役の時、成田義明の専属運転手だった。現在70歳、大柄で恰幅の良い肉体をしているが、いたって大人しい男である。
彼は退職後、ドラ息子の借金の肩代わりに、新宿の淫売宿で男たちの相手をさせられた時期があった。
毎晩、変態的な客たちの玩具にされ、口も肛門も淫水にまみれた。そんな彼が病気を貰わなかったのは、奇跡に近いことであった。
ある晩、彼は金持ち連中の前で、ふたりの男たちの相手をさせられた。
両手両足を縛られ、浣腸をされ、太いアナルストッパーをされたまま、足で踏みにじられ、鞭打たれた。
大会社の会長といっても通用するような、貫禄のある風体の男が、カーペットの上でのたうちまわる姿を、客たちは興奮した面持ちで見ている。
そのあと小休止があって、戒めを解かれ、浴室のビデを使って徹底的に直腸を洗浄された内村は、再び客の前に出された。
今度は男のひとりが胡坐になって、内村を後ろ向きに跨らせ、太い陰茎を下から突き入れた。男は内村の尻に性器
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