男のモチモノ

「男のモチモノ?いったい何のことだ?」
そう言うあなたは、確信犯的カ・マ・ト・ト。
もちろん、アレのことである。
「だからぁ、アレってなんのことだ?」
まだまだ言い張るあなたは、もうどうしょうもないカ・マ・ト・ト。

話が冗長になりそうなところで、先に進める。
妊婦のエコー検査で「お、付いてるぞ」「じゃあ、男の子だな」なんて会話が聞かれるように、大きくても小さくても、付いていれば男である。これほど明確な男の見分け方は、他にないだろう。
さて、この男のモチモノであるが、子供の頃は小っちゃくて可愛らしくて、あまり男を感じさせない無邪気なものである。
それが成長につれ、大きくなり、亀頭部も膨れてくると、罪作りなものに変化する。
単に子孫繁栄の道具ばかりでなく、性愛がらみ、犯罪がらみ、等々、昔からなにかと物議をかもしてきた。
しかしここで取り上げるのは、持ち主の生態ではないので、モチモノに限定して、話を進めて行こう。

江戸時代の艶本『女大楽宝開』に、男性器に関して当時のランク付けが載っている。
それによれば――
@ 麩(ふ)Aカリ B反り C傘 D赤銅 E白 F木 G太 H長 Iスボ
――とある。
1位の麩(ふ)は、水分を含んで大きくなり、器をぴっちり埋め尽くすマラのことであり必ずしも硬くなくていいようだ。
2位から4位までは形状、5位6位は色合い、7位は木のように硬いことである。いつも自慢のネタになる、太い、長いは意外と低位の8位と9位である。
最下位のスボは、スボケとも呼ばれ、『隠語大辞典』によれば――
「スボは越前マラとも云う、皮かぶりにして味わるし」
――とある。なぜ皮被りが越前かというと、昔、越前松平家では、槍の穂先に熊の皮袋をかぶせて往来を歩いていた――ことからきている。

医学的見地で言えば、男のモチモノを形作るのは3つの海綿体である。上側には左右対になったふたつの陰茎海綿体、下側にはひとつの尿道海綿体がある。
これらが男のモチモノの長さや太さ形状などに関わってくる組織で、スポンジ状の構造になっている。ここに性的興奮などにより血液が運ばれ、貯留することで、モチモノは長く太く硬くなる――いわゆる勃起である。
ただし、尿道を包み込むようにある尿道海綿体は、勃起時には膨らむが、陰茎海綿体のように硬くはならない。
また、この尿道海綿体は先端で大きく広がり、亀頭を形成している。
亀頭は、勃起時には血液が流入貯留され、大きく膨らむが、陰茎の皮膚よりも極薄い構造になっている。ここは感覚帯が発達していて、性行為時の摩擦による刺激に敏感である。だから挿入時に一番、気持ち良く感じる部位である。

恋男の男根を掴んでしげしげと見る。
カリの張り具合――色艶――匂い。
裏返して、鈴口のプリッとした膨らみ――裏筋から血管がのたうつ太竿。
見ていると、遠い、遠い、昔の記憶がよみがえってくる。

家の狭い風呂で、間近に見た親父のチ〇ポ。赤く染まって、竿からズル剥けカリ高の亀頭伝いに湯が滴るありさま――。なんだか怖いようで、それでいて興味津々で――。

アパートの密室で、初めて口にした先生のチ〇ポ。短いけれど、ぽってりと肉太で、先端の縮れた皮を剥くと、プチトマトのような赤い坊やが顔を出す。懐かしいような、親しみを含む恥垢の匂い――。奇妙な味と滑らかな舌触り――。

そして今、目の前にあるのは快楽をもたらす魔法の棒。私がとっくに失ったオトコの力を秘めて、ちょっと刺激するだけで、ノンノンズイズイ状態になる。
で、おもむろに口を開けて――。



22/09/17 09:34更新 / 神亀


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