(1)
翌週の英語の授業が待ち遠しかった。授業の後、宮内先生のマンションに行って親密な時間が過ごせるからだ。しかも、次は先生のお尻に入れさせてくれる約束だった。
そして当日の昼下がり、ぼくは講師と連れたってマンションに向かっていた。
「ねえ、先生。お尻に入れる準備って、どんなことをやるんですか?」
ぼくのあからさまな質問に、宮内はあわてて周りを見て、小声で答えた。
「ディルドを使って、肛門をじょじょに慣らしていくんだよ」
「ディルドって張り形のこと?」
「そう。直径35mmのものは持っているけど、きみのは大きいから、42mmのものをネットで購入したんだ」
他人が聞いたら仰天するような会話だった。
前回、宮内と男色行為をしたあと、彼の経験談を聞いていた。それによれば、初体験はアメリカに語学留学したときで、ホームステー先の白人親父に手ほどきされた。大きなペニスの持ち主で、最初の内は、受け入れるのがすごく苦痛だったそうだ。
でも日本に帰ってからは、誰ともアナルセックスをやっていないので、今度ぼくのモノを受け入れるとしたら、20年ぶりになる、と言う。
二人は全裸でバスルームにいた。行為の前の儀式のようなもので、お互いの身体を洗いながら、徐々に興奮の度合いを高めていった。
このとき宮内は、自らアナル洗浄の方法を示してくれた。シリンジ(洗浄器)にぬるま湯を入れて、直腸に注入する。そして大便器に吐き出す。これを数回繰り返せば、直腸内はきれいになるという。
すっかり清潔になったあと、ぼくらは裸のまま、寝室ではなく居間のソファーのところに行った。宮内は、ひじ掛けや背もたれがあるので、こちらのほうが楽だと言う。
クッションをひじ掛け側に置いて、宮内は仰向けに横たわった。片足は腰掛の外に垂らし、もう片足は膝を曲げて背もたれに持たせかける。
ぼくは開かれた年配者の狭間をのぞき見た。ぽってりした双丘の合わせ目に、ゆるやかに閉ざした肛門が見える。何となくとぼけた表情をしている。
皺の集合部分にそっと指の腹を当てると、ピクッと身体が震えた。
ぼくは年配者に指示されるまま、オイルを使って開口部をほぐし始めた。
「優しく――優しくね。そこはデリケートだから」
宮内は何度も声をかけた。
ぼくは極度の興奮からふるえる両手で、肛門の周囲を開いて見た。内部のほうにすでに軟膏のようなものを塗っているらしく、トロリとした白い液体が滲み出てくる。
人差し指にオイルをつけて、皺の合わせ目にヌッと押し入れた。
「あっ!ゆっくり――ゆっくりだよ」
講師があえいで、入れた指を締め付けた。
ほの温かく滑らかな感触――少し先で締め付ける抵抗があった。
指にオイルを補充して、浅く、ヌプッ、ヌプッ、と往復する。
次いで、ズヌーッと奥へ差し入れた。
「ああっ!」
宮内が喘いだ。
指の動きを大きくして、何度も往復運動をした。合間に内部を掻き混ぜるような動きを加える。
そっと年配者の様子を窺うと、うっとりとした表情を浮かべている。
(2)
入口部分が蕩けるように軟らかくなった。太ももに両手を添えて押し開いて見ると、肛門周りの皮膚がオイルに濡れて、赤く卑猥な色に染まっている。
一度だけ交わった女の割れ目よりも清潔に思えた。それに何より、チーズのような嫌な匂いが無い。
ぼくは宮内の指示により、小さいほうのディルドを手にした。
いよいよ、疑似ペニスの挿入だ。ぼくの股間では本物のペニスが、早く柔らかい穴にもぐり込みたくて、ビクンビクンと疼いていた。
ディルドにオイルを塗りつけて、じんわりと押し込んだ。見た目の幼さの割にはすんなりと異物を呑み込んでいく。
(すごい!意外と柔軟性があるんだ)
ぼくは内心、感心した。
挿入したディルドをゆっくりと抽送させると、宮内が気持ちよさそうに吐息をついた。
そして今度は、大きいほうのディルドの番だ。さすがに太い。
でも直径42mmといっても、それは胴体の一番太い部分で、先端は挿入しやすいように先細りの形状をしている。
それに比べ、ぼくのおチンチンは勃起すると、カリの部分がグンと張り出すのでいきなり太い部分を挿入することになる。入るかなあ、と少し不安になる。
ディルドを手に取ると、妙に生々しい触感がある。底部には吸盤が付いていて、滑らかな壁や床に吸着できるようになっている。
ふと宮内が一人きりで、お相撲さんがしこを踏むような格好で、ディルドを尻穴に咥え込んでいる姿が目に浮かんだ。
さすがに今度は、全長を入れるのに苦労した。頭部はすんなりと入るが、太い胴体の部分で強い抵抗があった。
宮内はウンウン唸って、しきりに肛門を弛めようとするが、なかなか奥まで入りきらない。
それでも、ギリギリまで押し入れて引き抜く動きを何度か繰り返した後、ようやく全長がすっぽりと根元
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