シニアサロンに伊藤会長はじめ数人のクラブ会員が集まっていた。その日の話題は、パソコン教室の創設についてだった。中高年の女性を中心に、パソコンを使えるようになりたいという要望が増えていた。男は会社でパソコンを使う機会が多いが、中高年の女性は専業主婦が多いのでパソコンに疎かった。
そこで週一回か月に数回程度、シニアクラブ主催でパソコン教室を開こうということになったのだ。
会場はサロンを使えばいいが、問題は講師だった。受講料はできれば無料にしたかった。そのためには講師も、ボランティアでやってくれる人を探さねばならない。シニアクラブの男性会員の中でパソコンに習熟している人物を探した結果、何人か見つかったが、いずれも人に教えるとなると二の足を踏んだ。
それにパソコン機材の問題がある。電源やインターネットに繋ぐ備品類は、シニアクラブの予算で購入できるが、パソコン本体は高額なため、参加者の個人負担とならざるを得ない。裕福な人は良いが、あまり経済的に余裕のない人は、とても揃えることができない。
しかしそんな問題は、サロンに遅れてやって来た木原正人副会長が、即座に解決策を出した。
「一度、区役所の高齢福祉課に相談したらどうですか。あそこの宮内課長は優しいから、親身になって相談に乗ってくれますよ」
さっそく伊藤会長が区役所に電話した。宮内課長に繋がり、30分ほど課長の時間をいただきたい旨伝えると、今日の午後3時以降ならいいと言う。そこで3時に約束して、電話を切った。
あまり大人数で押しかけても、向こうの迷惑になるということで、伊藤会長と木原副会長、それに女性が二人ということになった。その中に、パソコンを買ったばかりの山下和江も含まれていた。
伊藤と和江の間では、まだ微妙な気まずさが残っていたが、ほかの人間は知る由もなかった。
区役所には伊藤の車で行くことになった。昼食後の2時半に、マンションの玄関ホールに集まることにした。木原だけは、知人の病院見舞いの予定があったので、区役所で合流することにした。
河合昌介は、内田老人が足を骨折したというニュースを、老人の娘、節子から聞いた。節子はさほど重大な怪我と考えていないようだ。
「いえね、年寄りにはよくあることなのよ。骨がもろくなっているから、ほんの小さな段差でも骨折したんですって」
そこでコロコロと笑った。「骨折と言ったって、小指の付け根のところのひび割れ。ボルトで縫い付けたから問題ないそうよ」
河合昌介は、痛そうに顔をしかめた。(ボルトで縫い付けることが、そんなに軽いことなの?)
老人の入院している病院名を聞いて、すぐ見舞いに行くことにした。自宅を出るとき、ふと思いついて、彼が一番気に入っている万華鏡を、お見舞い品として持って行くことにした。モロッコのアラベスク文様にヒントを得て、中に入れる具に苦心した作品だった。
受付で聞いた病室に行くと、二人部屋で、天井から吊るしたカーテンで仕切られただけの部屋割りだった。
内田老人のベッドは奥の区画にあった。カーテンの隙間から覗き見ると、あいにく老人は眠っているようだ。右足に白い包帯が巻かれ、枕元の壁に松葉杖が立てかけてあった。
老人の寝姿を見て、昌介はハッとした。
浴衣の裾が乱れて、弛んだフンドシの隙間から、大きな男根がぞろりと露出していた。渋茶色にふすぼっているが、ズル剥けの大きな亀頭や色濃い血管の浮き出た太い陰茎は、往年の雄姿を忍ばせる。
昌介は唾をごくりと呑み込んだ。
内田老人の寝顔を見る。ついで隣の様子を窺う。カーテンで見えないが、隣の患者も眠っているようだ。
滅多にないチャンスだった。
昌介は手を伸ばした。興奮から、ぶるぶると震えていた。
そっと撫でるように触った。それから掌で握った。
ゴムのように柔らかだが、ボリュームたっぷりだった。もっとよく見ようと、顔を近づけた。かすかな恥垢の匂い――懐かしい、親密な匂いだった。
彼は老人の顔を窺い、思い切って舐めてみた。
しょっぱくて、美味しかった。
昌介はすっかり淫らな気分になっていた。彼は大胆にも、老人の逸物を口の中にすっぽりと咥え込んだ。グンニャリとしていたが、息苦しいほどのボリューム感だった。
竿に沿って小さく抽送していると、少し芯が通ってきた。それに、大きさと硬さを増してきたようにも感じた。
自立するほど硬くはならないが、昌介は幸せ感でいっぱいだった。これまで彼の体を通過していった、どんな男のものより、このやわらかい老根のほうが、はるかに愛おしいと感じた。
そのとき微かな声がして、老人が身動きした。
昌介はあわてて口を離した。唾液で濡れた肉根が、隠微に濡れ光っている。
顔を上げると、ちょうど老人が目を覚ましたところだった。
瞼の隙間から老人の瞳が昌介を認め、驚いたように見開かれた。
昌介は何
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