菊座に熱い物体が押し当てられた。
老人は罠にかかった子鹿のように、恐怖で全身を波打たせ、目をきつく閉じて、次に来る苦痛に備えた。
尻のあいだに、指によってすっかり弛められた菊門に、図太い男根が押し入ってくるのを感じた。その圧力が強まるにつれ、括約筋がおのずと収縮して、異物の侵入を妨げた。
抵抗は短かった。
太く硬いものが、強引に秘門をこじ開け、そこをいっぱいに広げ、なおかつ遠慮会釈なく、奥へ、奥へと、分け入ってくる。
(ぬああっ!うぐ、うぐ、ぐううっ!)
身体の中心部に、焼けるような、引き裂かれるような激痛がはしった。まるで、茶色のビール瓶を無理やり突っ込まれたようだった。
恐怖と怒りにいきりたった老人は、腰をねじり、揺すって、異物を押し出そうと焦った。悲鳴をあげようとしたが、くぐもった呻き声にしかならない。苦痛の涙で、なにも見えなかった。
老人の死ぬような苦しみ方を見て、男の顔に困惑したような表情が浮かんだ。
しかし肉欲のほうがまさった。
男は欲望のままに挿入行為をつづけた。頑丈な手が、老人のもがく腰をつかんで引き寄せ、突き刺したものをさらに奥深く進ませた。
括約筋が極限まで押し広げられ、異物がきしむように腸壁をこすった。ざらざらした男の陰毛が尻の狭間をくすぐり、量感たっぷりの腹が老人の臀部に強く押しつけられた。
(ひいいーっ!)
老人は、男が完全に入り込んだのを知った。まるで胃の腑まで突き入れられているようだった。
男が満足そうな吐息をついた。
直腸に嵌入した肉根が、ビクンビクンと脈打っている。
「いい――すごくいい。爺ちゃん、無理やりやってごめんね。でも、これから気持ちよくさせてあげるから」
勝手な言い分だった。男は呻くように言って、行為を開始した。
老人にとっては地獄の責め苦だった。
腰が強く引き寄せられ、侵入したモノが、深く、大きく、前後に抽送しだした。ゆっくりとしたリズムで腰をうねらせながら、男は老人に話しかけた。
「ああ――いい――。やっぱり爺ちゃんの穴は熟してるぶん、しっぽりと咥えて具合がいい。ああ――もう、たまらん。一回、出すね」
抽送運動のペースがじょじょに早く、ついには猛り狂った杭打ち機のように、鋭く、激しく、残酷に打ち込んできた。
老人は、汗ばんだ顔をシーツに押しつけ、屈辱と苦痛に耐えた。男の責めさいなむ部分が、くりかえす激痛の波に麻痺して、痛みも感じられなくなってきた。
逆に、むきだしの尻に打ちつけられる男の腹の感触や、腰にくいこむ指先の感触が、鮮明に感じとれた。
「うう――いい――ううっふ!」
男の息遣いが切迫したものになった。
老人は、男の射精のうずきを感じた。
「ううっ、いきそうだ――うう――うおおっ!」
ふいに、脇腹をつかむ男の力が万力のように強まり、押しつけられた体に震えが走った。と同時に、脈打つ男の部分から、大量の精液が注ぎ込まれるのを感じ、老人は哀れっぽく喉を鳴らした。
老人はベッドに押さえつけられたまま、男が自分を開放するのを待った。
しばらくして、男の荒い息づかいがおさまり、身体を離した。
男が抜け出るとき、湿田から足を引き抜くような音がした。こぼれ出た精液が股間を濡らし、その生温かい感触に、老人はおもわず身震いした。
――**――
老人は、ベッドの上でうつ伏せになったまま、死んだようにぐったりとしていた。わずかに腹部の起伏で、呼吸しているのがわかる。裸の老人は、ほっそりとしているが、うっすらと脂肪の層でおおわれ、幼児のように脆弱だった。
ついにやった――男は妄想が現実となったことに感激した。
会社で働いていたときは、老人の姿を眺めているだけだった。他人の目を気にしながら、老人のほっそりとして清潔そうな肉体の感触を感じ取ろうとした。
その老人への想いは、職場から去った後も続いていた。
直接行動にでる決心をしたきっかけは、つい一週間ほど前、区民プールで偶然にも老人を見かけたときだった。老人は、孫らしい小さな男の子と一緒にいた。
腰を覆うちっぽけな水泳パンツ一枚の、老人の白い裸体を目にしたとき、新鮮な衝撃を受けた。陽光に白く輝く、ほっそりとした健康的な肉体――。
その後、老人を密かにつけまわした。人目のつかないところで襲おうとした。
しかし、その日はチャンスを見出せなかった。
それが今、じかに老人の柔らかみを感じ、筋肉の震えを感じ、湿った温もりを味わったのだ。
肛門に突き入れたときの息詰まる快感がよみがえってきて、弛緩した睾丸がふたたび収縮した。犯したばかりのほの暗い狭間や、あどけない膨らみを見せる尻をみていると、ふたたび疼いてくる。
男は用意したデジタルカメラを構えると、老人の裸体に向けた。ストロボが光り老人の裸が白く浮き出る。つぎに、老人の身体を仰向けにして、前から
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