(あとがき)

(あとがき)

これまで私の小説を爺々悠々に投稿してきましたが、ひとまず、本作をもって終了とさせて頂きます。あとは、その時々に思い浮かんだエッセイなどを、気まぐれに投稿しようと考えています。
爺々悠々のお爺ちゃんの投稿小説欄を訪問して頂いている皆さんに、感謝申し上げます。小説を読んでくださっている皆さんの存在は、投稿するうえで大いに励みになりました。ありがとうございます。
また、私小説を発表する場を提供してくださった、爺々悠々の管理人さんに、深く感謝申し上げます。ありがとうございました。

なお冒頭で、ひとまず、と書きましたのは、私にある思いがあるからです。その思いは実現するかどうか分かりませんが、敢えて読者の皆さんにお伝えします。
私のパソコン内にあるドキュメント・ファイルには、書きかけの小説がいくつかありました。その中の気の向いたものだけを完成させて、皆さんに披露してきました。
そして昨年11月頃、本作(カンパニー)が完成したとき、残りの書きかけのものは全て消去して、すっきりした気分でいました。
ところが私の中で、まだもやもやとした思いが残っていたのです――ピンク色と灰色のもやもやとしたものが。その思いは、この数年抱き続けていたようですが、はっきりそれと特定できるようなものではありませんでした。

その思いが形として見えてきたのは、この1、2ヶ月ほどのことです。
私はハイキングが趣味で、関東郊外の古い神社仏閣あるいは史跡などを巡ってきました。特に、十二支や七福神ゆかりの寺院・神社を巡るのが好きで、この冬期間もそんなところを訪れていました。
厳しい寒さの中、寺院や神社を参拝し、遠く離れたそれぞれの建物群をつなぐ里山の道を歩いているとき、ふと思いついたのです。
私の書いた小説の集大成となるような小説、あるいはこれまで書きたくてもなかなか取り組めなかった小説――そんな小説を書いてみたいという思いです。
具体的には、三つあるようです。
ひとつは「あおによし奈良の都は」の奈良時代。白鳳文化や天平文化の時代に、男色を取り入れたらどんなお話になるのだろうか。
もうひとつは、私が書いた唯一の時代小説「風の新之輔」の続編。豪華絢爛、日本における男色文化が最も花開いた江戸時代の、剣と男色を絡めたお話です。
そして現代。私がよく舞台にしていた「あけぼの町」。この町で生活する老人たちの諸相を、もう一度綴ってみたい。お爺ちゃんの心と体の温もりが伝わってくるような、お話が良いな。
――なんてことを、考えながら歩いていました。

私はおよそ慎重という言葉と無縁です。思ったことはすぐ口に出します。まだ呆とした、先の見えないチャレンジですが、残り火を掻き立てる意欲はまだまだありそうです。
根気が続かなくなった今日この頃。日増しに縮小していく脳細胞。思いだけで、はたしてどこまで出来るのか。1年後?2年後?はたまた空念仏に終わるのか?
誰かが言った言葉が思い浮かびます。――生涯、現役――
                            平成31年2月 好若神亀


19/02/23 06:47更新 / 神亀

[5]戻る
[7]TOP [9]目次
[*]感想
まろやか投稿小説ぐれーと Ver2.35b