昭彦は翻弄されていた。ノンケだと思っていた内村が、彼の菊座を弄んでいる。それも相当のテクニックを使って。内村が男に対して童貞でないのは明白だ。
ついに、腰が引き上げられ、背後からあてがわれた途端、昭彦の体は小刻みに震えだした。
(ああ――いよいよ犯される)
膨れ上がった亀頭が、愛撫するように円を描いて肛門に押し付けられる。
圧力が強まり、少しずつ入ってくる。それに伴い、肛門括約筋が強引に押し広げられていく。
――ああっ、いやっ!いやっ!
心は許しているのに、口では拒否する。昭彦は、そんな乙女の心境になっていた。
次の瞬間、亀頭のもっとも太い部分が、ズルッと潜り込んだ。
ひいっ!はああぁ――。
信じられないほどの逞しさで突き入れられた瞬間から、昭彦の意識は飛んでいた。亀頭を呑み込んだ括約筋が、ビクリビクリと痙攣して、太い陰茎をじんわりと奥へ吸い込む効果を生んだ。
驚いたのは陽三のほうだ。じっとしていても、相手のほうで少しずつ吸い込んでくれるのだ。その動きを助けるように、陽三は腰を前に送った。そのとたん、根元までズッポリと嵌まった。
陽三は、柔らかい肉壺を一直線に貫いて、根元からグンッと隆起する力を感じていた。
シアリスの効果は抜群だ。
挿入したまま動かないでいると、昭彦が催促するように、尻をゆっくりと前後にうねらせる。――滑りが良くなってきた。
緩急つけて腰を振ると、太い陰茎が腸壁を摩擦して、昭彦がよがり声をあげだした。
ヌチャ、ヌチャ、ズニュウ――。
はあっ!ああっ、あううっ!
いつの間にか正常位になって、お互いの顔を見ながら繋がっていた。昭彦の両足が、陽三の大きな体をしっかりと受け止めるように、目一杯、開かれている。
陽三の太い腰が前後に、あるいは円を描くように動き始めると、昭彦が声を殺して泣き始めた。
あっ、あっ、あっ、あうう――。
陽三は腰をうねらせながら、歓喜にむせぶ昭彦を見た。その顔は、どうにかしたいほど可愛らしかった。
そのとき、昭彦が目を開けて、二人の目と目が合った。瞬時に、テレパシーが流れた。声に出さなくても、目が語り合っていた。あまりに愛おしくて、泣きたい気持ちだった。
陽三は、もはや技巧を凝らさず、本能のままに動いた。はち切れんばかりに怒張した亀頭が、ズニューッ、ズブブッ、と腸壁を押し広げながら通過する。
二人の快感が急上昇した。
――うっ、うおおーっ!
最後の瞬間、陽三は、これ以上入らないほど奥まで突き入れ、溜まりに溜まっていた精液を、一気に飛ばした。
性の歓びを咆哮するような、豪快な射精だった。
と同時に、昭彦が喘ぎ声を上げ、その体がビクリと痙攣した。
陽三の腹に揉まれていた陰茎の先端から、白い精水がドクドクと溢れ出た。昭彦がところてんを経験したのは、これが初めてだった。
全てが終わったとき、昭彦は、陽三の分厚い胸に顔を擦りつけて泣いた。
嬉しくて、愛おしくて、甘えたい気持ち――諸々の感情が錯綜する涙だった。
陽三は黙って昭彦の体を受け止め、その背中をやさしく愛撫してやった。
窓の外では梅雨の雨が、しとしとと降り続いていた。まるで、ふたりの愛を祝福しているかのようだった。
おしまい
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