(4)

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呼吸が収まると、ふたりはもう一度、露天風呂に入って体を清めた。
それからひとつ布団に寝そべって、穏やかな後戯を楽しみながら話をした。
「ご主人、こんなことをするのは初めてじゃないでしょう」
「実は、あなたのお父様がご健在な時に――」
仕立屋は白状した――俊郎の父親に、情をかけてもらっていたと。
俊郎にとって、まさに青天の霹靂だった。あれほど謹厳実直だった父が、同好の士だったとは――。
仕立て屋は、俊郎に促されるままに、父とのやり取りを話し出した。

(仕立て屋の話)
ヨシさま――あ、あなたのお父様をヨシさまとお呼びしていたのですが、初めてヨシさまと結ばれましたのは、私が45歳のとき、ヨシさまは確か56歳のときでした。
町内旅行で湯沢温泉に行きまして、ヨシさまと相部屋になりました。そのときから、二人は結ばれる運命にあったような気がします。
えっ、そのときの状況ですか。なんだか恥ずかしいですね。――とにかく、今思い出しても、懐かしさと興奮が甦ってきます。
部屋に戻って二人きりになったとき、どちらからともなく抱き合っていました。二人とも、男色行為は初めてではなかったので、ごく自然に愛の行為にはいりました。
えっ、ヨシさまのお道具ですか。あなたほど大きくはありませんでしたが、皮がきれいに剥けて、カリ高の立派な形をしていました。それも上反りで、えらく元気が良かった。
いよいよ結ばれるとき、体がブルブルと震えたのを覚えています。私の後ろは未熟だったので、受けるのに苦労した記憶がございます。
一体になったときの感動は、思い出すだけでドキドキしてきます。
ヨシさまがゆるやかにお腰をうねらせ、私はたちまち極楽浄土を味わいました。それほどヨシさまはお上手でした。私はすっかり女になりきって、波に漂っていました。
それに、行為の最中のヨシさまのお顔が素敵でした。目を閉じて、あごを心もち反らせ、上品な口元から喘ぐような声が洩れ出ています。そのとき思いました、もうこのお方とは一生離れられないと――。

仕立て屋の話を聞きながら、俊郎の胸の内は複雑だった。俊郎にとっては、厳しいだけの父親だった。その父親が家族に内緒で、仕立て屋の主人を愛していたのだ。
俊郎自身、偉そうなことは言えないが、なんだか父に裏切られたような気がした。

朝、目覚めたとき、左腕が重かった。横を見ると、仕立屋の主人が俊郎の左腕を枕に、こちらに背中を向けて丸まっている。
そこで、ふたりとも素っ裸なのに気づいた。じょじょに思い出した。昨夜、仕立屋の話を聞きながら、いつのまにか眠ってしまったのだ。
横向きになって、仕立屋の背後に身体を押し付けた。双丘の豊満な柔らか味が、俊郎の肉根を包み込む。昨夜射精したというのに、ふたたび乙な気分になってくる。
そのとき、仕立屋が尻をもぞもぞと動かした。どうやら目を覚ましたらしい。彼は寝返りをうつと、俊郎の顔をはずかしそうに見た。
「おはよう」
声をかけると、老人は小声で返した。
「おはようございます」
二重瞼のつぶらな瞳と艶やかな唇、そのかわいらしい丸顔を見ていると、無性にいとおしさが募った。
仕立屋の身体を引き寄せて、そっと唇を重ねた。口を吸いながら愛撫してやると、気持ち良さそうに身体をうねらせた。
「昨晩は、一方的にやってしまった。私が嫌いになったんじゃないですか?」
俊郎が言うと、仕立屋は黙って顔を左右に振った。
「じゃあ、あんなことをやって、許してくれますね?」
「ええ――」
仕立屋は恥ずかしそうにうなずくと、俊郎の肩に顔を押し付けた。
「良かった。あなたに嫌われたのじゃないかと心配していたのです」
「いえ、とんでもございません――。あなたさまを、お慕い申し上げております」
仕立屋の言葉に、俊郎は相手の身体をぎゅっと抱きしめた。
「可愛らしい人だ。またあなたが欲しくなった」
俊郎は仕立屋の顔を上げさせると、濃密な口づけをした。

寝起きのまま、露天風呂に入った。
空はまだ完全に明けきっていず、どんよりとした灰色だった。
ほてった肌に冷気が心地よかった。湯に入ると、さっそく仕立屋を膝の上に抱いて、布団の中のつづきをやった。
小ぢんまりとした口を吸いながら、柔らかい身体をまさぐった。ピンクに色づいた乳首を摘んで刺激してやると、あごをのけぞらせた。
どうやら昨夜を境に、だいぶ感度が良くなったようだ。手を下に這わせると、隆起した肉根に行き当たった。
柔らかく握って、ゆっくりと扱いてやった。
そういえば、昨夜は仕立屋を到達させていないことに気がついた。今日はたっぷりと吐き出させてやろう。
左腕で丸っこい体を抱えて、肉根から睾丸、蟻の門渡りへと指を滑らせた。尻の狭間は、吸い付くように柔らかくなっていた。中指を菊門にあてがうと、とろけるように柔らかく、
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