鋤(すき)や鎌(かま)などの農機具を作っている阿礼鋤(あれすき)カンパニーの社長、阿礼強士(あれつよし)は、強運の持ち主でした。
家庭菜園の普及のおかげで、父親の後を継いだ町工場の経営も順調でしたし、気立ての良い女房と二人の子宝にも恵まれました。
強士は、温厚と愛嬌の同居する、お坊さんのような容貌をしています。背が低くでっぷりと太った体は、いたって健康です。
性格ものんびりとして大陸風です。
そんな風貌から、さしたる経営の才があるわけではありませんが、人に好かれる才だけはあったようです。彼の工場は優秀な職人たちにも恵まれていました。
しかし何事も充足すると、人は往々にして刺激のある世界を求めるものです。
強士は50代の頃、かなり危ない女遊びに溺れていました。
それがある出来事をきっかけに、終止符を打つことになったのです。
強士が60歳になったときでした。
たまたま手を付けた生娘の祖父が、危ない筋の大親分だったのです。その娘の母親ルートで、孫娘の変事を知った親分は、さっそく手下たちに命じて、強士を拉致させました。
目を半眼にして両腕を組む親分の前で、強士はすっかり縮こまっていました。彼の背後には、二人の屈強な体格をした若い男たちが、いつでも襲いかかれる態勢で控えています。
これまで運の強かった強士も、いまや風前の灯火でした。
彼の頭の中では、逆さ吊りにされて鞭うたれたり、コンクリート詰めにされて海に放り込まれたり、さまざまな残酷シーンが駆け巡っていました。
親分は60代半ばくらい、半白の短い髪に一見穏やかそうな顔つきをしていますが、数々の修羅場をくぐり抜けてきた伝説の男でした。
親分は、強士が怯えきっているのを十分承知していながら、黙って生贄の全身をねめ回していました。
やがておもむろに口を開きます。
「自分、可愛らしい顔してるやんけ。わしのタイプやで」
親分の思わぬ言葉に、強士は怪訝そうに相手の顔を見ました。ねっとりとした視線が、強士の股間に絡みついています。
「その膨らみからすると、かなり大きいんやろ。服を脱いでみ」
「はい?」
「はい?じゃなくて、服を脱ぐんだよ」
背後の子分たちが脅すように立ち上がるのに気づき、強士は慌てて服を脱ぎ始めました。
一糸まとわぬ裸になった強士の全身を舐めまわすように見ながら、親分がほくそ笑みました。
「ほう、やっぱ自分、可愛らしい体してるやんか。ほれ、むこう向きになって、腰をかがめてみ」
強士は親分の言うまま、さまざまな体位を取らされます。彼が腰を曲げて、大股開きに尻を向けると、親分の声が聞こえてきました。
「ほう、おいしそうな菊の紋やないか。自分、突っ込むのが好きなようやが、突っ込まれるのも具合良さそうじゃん」
それから親分は、背後の子分に命令しました。「きれいにしてやれ」
その後は、茫然自失の中で物事が進みました。
強士は若い衆に連れられて浴室に行き、シャワーをかけられ、徹底的に体の隅々まで洗われました。あろうことか、直腸まで洗浄されたのです。
そのあと裸のまま、うす暗い寝室に連れて行かれました。
そこにはフンドシ姿の親分が待っていました。
(何なんだ、この展開は?)
強士は茫然としています。
親分は強士をベッドに誘い、アラーの祈りをさせました。その格好のまま尻をまさぐられ、思わず「ひっ!」と肛門を引き締めました。
「自分、可愛らしいオイドしてるやんか」
親分の声が聞こえて、尻の狭間にヌメっとしたものを感じました。
なんと、親分の舌でした。
器用な舌先が、尻の狭間から太腿の付け根にかけて、舐めまわします。
――そこの温もりと、潤いを楽しむように、ゆっくりと。
ついで軟らかな縁に沿って、丸く絵取ります。
固く尖らせた舌先が、濡れた縁をひろげ、奥の小道に侵入すると、強士は喘いで腰をずり上げました。
(あ、あ、何か変になりそう――)
未知の快感に、強士はあえぎました。
舌が離れて、今度は仰向けにされました。
そこでまた赤ん坊のおむつを替えるような、屈辱的な格好を取らされました。
両膝を抱え込んだ窮屈な姿勢で、晒された恥ずかしい部分を、親分がじっと見ています。
「ほう、おちょぼ口のそそられる眺めや。しかし、ちょいと解さなあかんな」
親分は言って、蟻の戸当たりから菊座にかけて触ってきます。最初は軽い羽毛のタッチで、サワっと――次いで菊座を絵取るように、サワサワっと。
「ひっ!」
思わず声が出て、寄り添った皺がククッと収縮します。
「おっ、こりゃあ締まりが良さそうや」
指の腹がツボミをそっと圧迫して、ぬりぬりします。オイルでも付けているのかぬめる感触です。次いで指の先端が、肉の沼地にヌッと入ります。
「あっ、そこダメ!」
強士は抗議しますが、相手にはまったく応えていません。
指の先が浅く、ヌプ
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