本戯

(熟年の男)

直に見る殿井征史郎の容貌には、一種独特の雰囲気がある。一見、どこの企業にもいる、普通の重役のような顔だ。ところがふとした拍子に、印象が変わってくる。品の良い顔立ちの中にあどけなさを感じたり、口からあごにかけて初っぽい色香を感じたり、見る角度によって違うのだ。
それに独特の声をしている。とつとつと語りかけるような、それでいて妙に艶のある声質の持ち主だ。こんな声を耳元で聞いていたら、つい乙な気分になるだろう。
プレーが進むにつれ、老優のちょっとした仕草や目つきを見て、おやっ、と思った。
そして、親しみにかこつけて、体を触ったときの反応。――お仲間と確信したときの胸ときめく喜び。
そのときから、プレーに集中できなくなった。老優に対する淫らな想念が渦巻いて、我が分身は立ちっ放しだった。ズボンの中でツッカイ棒になって、スイングがしづらかった。昼の休憩時に着替えるまで、パンツが先走りで、べっとりと濡れるのを我慢した。

(年配タレント)

午後からのラウンド中に、私の気遣いは杞憂となりました。
コースの途中、茶店に寄ったときです。トイレは少し離れた高い生垣の裏にあり、私は小休止のあいだ、トイレに行きました。用を足して手を洗っていると、突然ドアが開き、神山さんの顔が見えました。
「あ、失礼」
神山さんは中に入りかけて、私に気づきました。
「いえいえ、ちょうど済んだところです」
私は急いで手を拭くと、神山さんの脇をすりぬけて外に出ようとしました。トイレはひとり用の狭い部屋で、一瞬向かい合った二人の体が触れ合うほど、急接近しました。
そのとき、神山さんのズボンの前の膨らみに気づきました。内側から布地を押し上げた大きな膨らみ――亀頭の形状までもくっきりと分かりました。
驚いて顔を上げると、神山さんと目が合いました。その途端、なぜか息苦しくなって、動けません。ただただ、神山さんの顔を見つづけておりました。

そして、奇跡が起こったのです。
不意に神山さんは、私の体を抱きしめると、そっと口づけしてくれました。
ああ、そのときの感動は――いま思い出しても、体が震えてきます。
ほんのわずかの間でしたが、これほどうっとりとさせる、これほど興奮のともなう、口づけは初めてでした。私はたくましい腕の中で、痺れるような幸せ感に浸っていました。
神山さんは抱擁を解くと、ささやくように言いました。
「19番ホールも、付き合ってくれますね?」
「ええ――」
私は陶酔の中で、ぼんやりと頷いていました。

(熟年の男)

ゴルフコンペが終了すると、殿井征史郎を車に乗せてホテルに直行した。老優はゴルフキャップを目深にかぶり、サングラスをして顔を隠している。
部屋に行くと、まずバスルームで汗を流した。
そのあと、裸のままお互いの肉体を見つめた。老人の肌は、肌理が細かくて、異質なほど白かった。それに、服を着ているときの印象より肉付きが良かった。白桃のような尻は、年の割にむっちりと肉が付いて、思わず顔を埋めたくなるほどふくよかだ。
しかし、股間にぶらさがる逸物は、正真正銘、大人の持ち物だった。渋茶色にふすぼけて、ふてぶてしいほどカリの張った亀頭と長い陰茎――かなり使い込んだ業物と分かる。
女のように色白の肉体と、禍々しい陽物の対比は、卑猥で妖しげな雰囲気があった。
私は老優をそっと抱き寄せ、形のよい唇を奪いながら、やわらかい肉体を愛撫した。穏やかな顔を見ていると、今の現実が信じられないほどだった。

老人を抱いたまま、ベッドへなだれ込んだ。
最初は69の形で、お互いの性器を慰めた。老優の慣れた口技に、私の分身はまたたくまに臨戦態勢だ。
老人の陽物は亀頭がよく発達して、見応えも咥え応えもあるが、貫通するほど硬くはならなかった。
しばらくお互いの男根を口淫したあと、合体の準備に入った。
尻の狭間に指を潜り込ませ、小さな膨らみに触れたとき、老人が小さくあえいで、僅かに腰を引いた。それにかまわず、やわらかい秘部に微妙な刺激を与え続けていると、上品な口から、かすかに甘いあえぎ声が漏れだした。
私は時間をかけて、老人の秘肛を揉み解した。
「どうです、気持ちよくなったでしょう。指をゆう〜っくり入れて、ゆう〜っくりと出す。そうら――」
「ああっ――あんっ!」
こちらの指の動きに、老人が敏感に反応する。粘膜の管がヒクヒクと蠢き、侵入した指をやわらかく締め付ける。

「さあ、足を開いて――ほら、こうやって」
「あ――そんな大きなモノ。すこし怖いです」
「大丈夫。ゆっくりと入れますから――」
いよいよ挿入する段になると、殿井は生娘のように震えだした。私は、慎重に位置を定め、ぬっと押し込んだ。
「ああっ!いやっ!――ゆるして」
殿井が心とは裏腹に、嫌がるそぶりを見せる。
「大丈夫。さあ、大
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