第7章 秘密の花園
韮塚を相手に肛門性交の初体験をしたぼくは、すっかりその感触のとりこになっていた。感触だけではない。視覚的な楽しみもあった。
張りつめた白い豊満な双丘、淡く色付いた狭間、その中心部でどことなくとぼけた表情をした快楽のツボミ――。
それに女と違って、濃厚な匂いもないし、妊娠の恐れもない。
ぼくはいなくなった朝倉に代わって、韮塚を慰める相方の役割をするようになっていた。彼はぼくより20歳以上も年上だが、行為の時はいつも従順だった。まるで年齢差が逆転したような関係である。
正月二日目の夜、郷里に戻らなかったぼくは、大家の自宅で碁の相手をしていた。老人の奥さんは、年始回りで新潟の実家に行って不在だった。
大家は碁が強く、ぼくは4目のハンディを貰っているが、それでも形勢は不利だった。
老人は慇懃かつ物憂げな態度ながら、打つ手はますます大胆に、厚かましく、ぼくの陣地を浸食してくる。
ぼくはカッとなって、いくつかつまらないミスを積み重ね、気がついたときにはすっかり自陣はボロボロになっていた。
それでも老人は奢った様子もなく、ひたすら慇懃におっとりと話しかけてくる。
「鉄平くん、おしかった。きみが優勢だったのに――」
盤面を見る大家の頭は、すっかり薄くなって、ピンク色の地肌が透けてみえる。前屈みになって圧迫された腹部やでっぷりとした腰を包む布地が、やわらかく張りつめている。
大家の小太り気味の体を見ていると、ぼくの胸の内で何かが湧きあがった。
韮塚の後ろを経験してからというもの、ぼくの興味は尻の菊座に絞られていた。菊座の感触は、女のヴァギナよりはるかに具合が良かった。
しかも年配の男を組み敷いて、屈辱的な体位で犯すという、刺激的な興奮もあった。それに面倒な避妊の必要もない。
ぼくはこの老人の身体も試してみたいと思った。
(韮塚さんのあそこと、どんな違いがあるのだろう?)
思い切って老人に声をかけた。
「大家さん、碁はやめて、この前の続きをやりませんか」
ぼくの言葉に、平田がにんまりした。
「ほう、続きというのはどういうことですかな?」
「わかってるでしょう。大家さんが教えてくれたことですよ」
ぼくたちは素っ裸で抱き合っていた。部屋は暖房が効いて、裸でも心地よかった。
「ああ――いい気持ちだ」
ぼくの愛撫に、大家は幸せそうに溜息をついた。ぼくの逸物は老人の柔らかい手に掴まれて、滲み出る先走りでドロドロになっている。
ぼくは老人の耳元でささやいた。
「大家さん、今夜はお尻に入れさせてください」
大家は驚いたようにぼくを見た。
「でも、きみのは大きすぎる。とても入らないよ」
「北田先生だって、大きいチンポをしているじゃないですか。入れさせてるのは、知っていますよ。――大丈夫、無理はしません。約束します」
ぼくは起き上がって、老人を促した。
「さあ、お尻を出して」
大家は迷っていたが、しぶしぶ了承した。
「わかった。きみがそこまで言うのなら、試してみよう。その前に、ちょっときれいにしてくるから、待ってて」
体内を洗浄した大家は、戻ってくるとベッドの上で四つん這いになった。
でっぷりした尻の合わせ目の中心部で、皺の寄り添う卑わいな感じのする菊門が見えた。見た感じ、韮塚より弛いように思えた。それでも、入れる前に解さなければならないのは、韮塚との経験で知っていた。
大家が渡してくれたラブオイルを指の先に垂らすと、老人の秘部に塗りつけた。指の腹を淡紅色のツボミにあてがい、やさしくゆっくりと円を描くように動かす。
老人が気持ちよさそうに溜息をついた。
徐々に指の先を膨らみの内部に侵入させていく。
大家がシーツに顔をうずめて、くぐもったうめき声をあげた。
内部は吸い付くようなぬめりをもって、指を包み込んだ。ぼくはゆっくりと抽送しながら、老人の様子をうかがった。
大家は快感を覚えているのか、尻をうねらせながら、吐息のような声をあげていた。
指を引き抜いて開口部を見ると、そこは軟体動物の口のように、隠微に濡れ光ってやわらかく開きかけている。
その卑猥な表情の菊座を見て、ぼくは逆上するほど興奮した。
膝立ちになって腰を近づけ、小さな膨らみにあてがうと、ぐいと突き入れた。
「うわあっ、痛い!――そっとやって!」
平田が悲鳴をあげた。
湿った温もりに包まれたとたん、ぼくはあまりの快感に我を忘れた。
シーツに顔をうずめて、しきりに痛みを訴える老人にかまわず、贅肉のついた腰を抱え込んで、直情的に突き進んだ。
湿って滑らかな腸壁を押し広げていく摩擦感――それだけでいきそうだった。
ぼくは下腹に力を込めて、グッと我慢した。老人の内部は、締めつける感触よりも、粘膜がねっとりとまとわりつく感じだった。
「どうですか、大家さん。チンポを入れられた感触は?
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