第6章 想定外の出来事

第6章 想定外の出来事

朝、目覚めたとき、まず頭に浮かんだのは、大変なことをしたという思いだった。
なにしろ昨夜は、根っからのノンケだった義父を、強引に犯したのだ。義父はきっと、わたしを軽蔑しているに違いない。
あれこれ思い悩んでいると、義父が部屋に戻ってきた。おそらくトイレにでも行ってきたのだろう。ふくよかな体を包む浴衣に寝皺が寄って、妙に艶かしい。
わたしが目覚めているのを見て、義父は目を輝かせて言った。
「高史くん、すごいことが起こった。久しぶりに元気なんだ」
義父の視線の先を追うと、浴衣の前が膨らんでいる。
「こんなことは奇跡だ。ただの朝立ちじゃない。なんだか根元から、グンッと芯が通っているようだ」
義父の弾んだ声を聞きながら、わたしは冷静に言った。
「おしっこが溜まっているのでしょう。お年寄りはよく勘違いするんだ」
「違う、今、小便してきたところだよ。その後、ちょっといじってたら、こうなったんだ」
義父は、そっと下腹の先に手を這わせた。それから、言いにくそうに口ごもった。
「それで、きみに頼みがあるのだけど――そのう、きみの後ろを――」
義父は最後まで言えずに、恥ずかしそうに腰をくねらせた。
(まさか!)
俄かには信じられなかった。まったくのノンケだった義父が、尻を貸してくれと言っているのだ。それも71歳になるというのに――。
わたしが唖然としていると、義父はさも貸しがあるように、ねちっこい口調で言った。
「昨夜は、きみひとり楽しんでいたけど――ぼくだってまだまだ煩悩がある。でも、きみのように強引にやりたくない。だから――」
わたしは義父の言い分に、反論できなかった。そしてまた、拒絶もできなかった。

わたしは両足を抱え込んで、なんとも情けない格好をしていた。無防備に開かれた股間では、義父が太った体を屈めている。
義父は、昨夜わたしが用意していたオイルを勝手に使って、いかにも慣れた手つきで狭間に塗りつける。それから無造作に、太い指をずぶりと挿入する。
わたしは思わずうめき声をあげた。
「あっ!お義父さん、優しくしてください」
「分かっている。きみにさんざん教えてもらったのだ。安心して身を任せなさい」
安心して身を任せるどころか、不安な気持ちで一杯だった。
義父は指を突っ込むと、内部で傍若無人にかきまわした。
「ああっ!お義父さん、そっとやってください。そこはデリケートですから」
「大丈夫、少々のことで傷つくものか。女房を相手に何十年もやってきたのだ。嵌める前に、穴をほぐすやり方は熟知しているよ」
義父はオイルを補充すると、今度は2本の指を入れてきた。
「くううっ!痛い――そっとやって!」
「うん、痛いのかい?痛がる年頃でもないと思ったが」
わたしは本質的にタチだ。これまで小ぶりなモノは何本か受け入れたことがあるが、ウケの喜びはまだ覚えていない。ましてや義父のような大きなモノは、初めてだった。
先のことを考えると、空恐ろしくなってきた。
義父は老練な指使いでわたしの開口部をほぐしながら、もう一方の手で自らの逸物を扱いていた。指の先から大きくはみ出た男根は、とても70代の老人の逸物とは思えないほど、隆々と息づいて見えた。
「ふむ、だいぶ弛んだようだな。そろそろ嵌めるよ」

義父は体勢を整えると、膝を押し進めて、あてがい、ググッと力を込めた。
「ああっ――ゆっくりやって――くくくっ――ぬああーっ!」
まるで開腹手術でも受けているようだった。亀頭が柔らかいので、入り口の部分で変形するが、それでも遠慮会釈なく、ぐにゅぐにゅと押し込んでくる。
さほど硬くなくてもボリューム感は圧倒的だった。まさに1センチ刻みに、グニッグニッと押し開かれていく感じだった。
ついに根元まで嵌められた。
熟れすぎたバナナを口いっぱいに頬張った気分だった。それでいて義父と接触するすべての部分が、赤ん坊の肌のように敏感になっていた。
わたしは貫かれたまま、息詰まる思いで義父の息吹を味わった。
まるで巨大な女陰と化したように、大きく押し広げられた狭間――体内いっぱいに広がる男根の存在感――腸壁をつうじて伝わってくる隆起した肉根の震え。それらすべてを、鋭敏に感じ取っていた。
「すごい――高史くん。男の肛門がこんなにいいとは、思いもよらなかった」
義父はうめくように言った。それからゆっくりと腰を使いだした。
浅く、浅く、深く、ときおり抉るようにひねりを入れて――。
さすが年の功あって、動きが老練だ。

わたしは、男に侵される乙女の心境になっていた。粘膜を滑脱する感触は、刺激に満ちて、倒錯した快感になりつつあった。
引き上げられた両膝は、胸に押しつけられていたが、その窮屈な体位も気にならなかった。わたしの陽根は、昨夜、射精したにもかかわらず、大きく硬く勃起して、
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