第2章 チャンス到来

第2章 チャンス到来

父親の魅力に釣られて、衝動的に結婚してしまったわたしだが、意外にも結婚生活は支障なく送れた。子供も3人できた。娘ばかりだった。
――そして、結婚して25年が経過した。
その間、わたしの熱い想いにもかかわらず、義父とはたまにゴルフをやるくらいで、特別な関係は結べていない。
同居していなかったこともあるが、最大の要因は、義父が義母を愛していて――と言うか、完全に尻に敷かれていて、まったくのノンケだったからだ。
わたしはといえば、妻との夜の生活は、結婚16年にして途絶えていた。妻が子宮ガンにかかり、摘出手術を受けたからだ。
必然の成り行きで、わたしは複数の年配男性たちと交際してきた。
しかし、その中に、義父を加えることはできなかった。
それでもあきらめたわけではない。いつか義父をこの腕に抱いてやる。そして義父のおだやかな顔が快楽に歪むのを見、上品な口から善がり声が洩れ出るのを聞いてやる。
その熱い想いは、ずっと持ち続けていた。

やがて転機が訪れた。義母が他界したのだ。
義父は見ていて気の毒なほど、落ち込んだ。それを心配して、わたしたちは義父と同居することにした。
義父はすでに71歳になっていたが、国の外郭団体の理事をやっていて、週に何日かは出勤していた。そして、男の色気と可愛らしさ――義父の魅力は変わっていなかった。
いや、むしろ、齢の積み重ねが、彼をますます魅力ある男性にしていた。
年齢を感じさせない色白の艶やかな顔、頭はすっかり薄くなっているが、おだやかな容貌はますます仏様を想わせた。また、肉体的には弛んで太目になっていたが、それさえも、わたしの好色を誘う。

5月のゴールデンウィークに、妻と娘たちが海外に出かけた。家には義父とわたしのふたりきり――25年来の思いを遂げる絶好のチャンスだった。
わたしはじっくりと計画を練り、義父を確実にモノにする手はずを整えた。

義父とふたりきりになった初日、義父がメンバーであるゴルフ場にでかけた。
都心に近い歴史のあるコースで、メンバーは60代以上の年配者たちが多い。そこで何人か食指の動く熟年者を見かけたが、それは後日の話としよう。
ゴルフは義父の唯一の趣味だ。それだけに、上手だった。70過ぎの老人とは思えない、しなやかで安定感のあるプレーをする。
薄いゴルフウェアに包まれた、形よく膨らんだ腹と大きな尻を見るにつけ、ますます義父の肉体に対する欲望が募った。
早い時刻にワンラウンドを終了して、クラブハウスの風呂で汗を流した。浴槽の縁に背中をあずけて湯につかりながら、洗い場のほうを見ると、義父の姿が見えた。
むこう向きにかがみこんで体を洗う老人の体は、うっすらと脂肪に覆われているが、年のわりにまだ充分みずみずしく、色白のきれいな肌をしている。
横にふくらんだ臀部が、プラスチックの腰掛けから大きくはみ出ている。石鹸の微細な泡が背中のなめらかな溝を伝い下り、でっぷりしたふたつの膨らみに分かれる淡いくぼみに溜まっている。

わたしの見ている前で義父が立ち上がった。でっぷりとした膨らみが消え、あどけない膨らみに変わった。たっぷりと肉のついた腰回りにくらべ、双丘がゆるやかに閉じた合わせ目は、妙に幼かった。
ひっそりと静まり返った浴室の薄闇で、ぼんやりとうかびあがる白い肢体は、なにやら秘密めいた妖しいムードを醸しだしている。
身体を洗いおわった義父が、こちらのほうに歩いてきた。形よく膨らんだ腹のしたで、白っぽい性器が重々しく揺れ動いた。
皮を被っているが、長さも太さも目を見張るほどボリューム感があった。
義父の豊満かつ妖艶な裸体を見て、わたしは改めて意を固くした。今夜は、なにがなんでも関係を結んでやる、と。

ゴルフ場から家に帰る途中、上野に寄って、スッポン料理を食べた。これもわたしの計算の内で、スッポン料理は精力増強に効くと思ったからだ。
義父はすこぶる健康体で、旺盛な食欲をみせて、料理をきれいに平らげた。
「高史くんが、こんな店を知っていたとは驚きだ。いやあ、久しぶりにスッポン料理を食べた」
義父はすっかりご満悦で、子供のように無邪気な笑顔でこちらを見る。
わたしは少しカマをかけてみた。
「お義父さんにご満足いただいて、わたしも嬉しいです。でもお義父さん、大丈夫ですか。スッポン料理は、あちらにも効くって言いますからね」
意外にも義父は、訳知り顔にうなずいた。そして女性を対象にした、共通の話題を話す男同士の目つきで、わたしを見た。
「高史くんも隅に置けんな。ぼくだって年をとってもまだまだ現役ですよ。なんだか効いてきたような気がする」
義父は、いたずらっぽく笑うと、胡座をかいた腰を揺すらせた。義父の腰周りから太ももにかけては、学生時代にラグビーをやっていた名残を見せて、したたかで図
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