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紳一が木原酒造に入って最初にやったのは、会社の所有する施設の視察だった。
その案内役は、総務の福井次長が担当した。神戸本社と醸造施設、そして六甲山の反対側にある酒米の耕作地。そこでは独自開発した『木原米』を作っていた。そのあとふたりは、札幌から福岡にかけての全国10営業所を、一週間かけて歩きまわった。
紳一は、木原酒造のほぼ全容を把握することができた。木原酒造は、世界的なコングロマリットのフジモリグループに属していたが、グループ主流の藤森家の経営する企業群とは一線を画していた。
もともと木原酒造は、江戸時代の造り酒屋からスタートして、独自の道を歩んでいたところ、紳一の祖父にあたる木原宗一郎が藤森家の長女を娶った縁で、フジモリグループに参入したのだ。

紳一を案内した福井は、子供っぽい見かけに反して、頭の切れる男だった。彼は会社施設だけでなく、醸造から営業・総務全般にわたって、よく知っていた。
身長160センチそこそこの小太りぎみの男で、自分の肉体的劣勢をスポーツで補おうとしているようだ。顔も腕も小麦色に日焼けして、42歳の年齢にしては、10歳は若く見えるような服装をしている。
額に垂らした髪は黒いが、将来のハゲを予感させる髪質だ。現に頭頂部はかなり薄くなっている。おそらくあと10年もすれば、下腹のふくれたハゲのおっさんになるだろう。それに、髭のない滑らかな頬や柔らかそうなオチョボ口は、日焼けしているにも関わらず、どことなく幼児がそのまま大きくなったような、ひ弱さがある。おそらく両親に、大事に育てられてきたのだろう。
紳一はこの男を見ていると、どうしてもちょっと可愛がってみたくなる。

最後の訪問地、福岡での視察もおわって、ふたりはホテルに戻った。明日はようやく神戸に戻れるということもあって、福井はいつになく明るい表情をしていた。
フロントで部屋のキーを受け取ると、紳一は福井に言った。
「これでやっと終わったな。ありがとう、福井さん。おかげで会社の状況もよくわかりました」
「いえ、とんでもないです――」
若い部長の直截な感謝の言葉に、福井はどぎまぎした。
「ところで、1週間分も溜まってるでしょう。今夜はひとつ、すっきりとしませんか」
「――?」
「そこに溜まってるものを吐き出すんですよ」
そう言いながら、紳一は相手のズボンの前を見やった。
彼の視線に気づき、福井は思わずあとずさった。
「い、いえ――わたしは遠慮します」
「そう――」
紳一はあっさりうなずくと、エレベーターに向かった。
福井があわてて後につづいた。
箱の中で、紳一は相手の腰にそっと片手を添えた。ごつい手が、でっぷりしたズボンの後ろを撫でだした。福井はごくりと唾を呑み込んだが、じっと我慢していた。
エレベーターが目的階に着いたとき、紳一は福井の耳元でささやいた。
「やっぱり今夜は付き合って欲しいな。ぼくの部屋に来てよ」

紳一は強引に、福井を自分の部屋に引っ張り込んだ。
有無を言わさず裸に剥くと、想像通りの欲望をそそる肉体をしていた。福井は必死に抵抗したが、大人と子供ほどの体力差があった。
あとは落花狼藉のシーンが展開した。
最後に肉付きの良い体を組み敷いて、むっちりと肉の詰まった尻を押し開いたとき、紳一は急激に昂ぶった。
「よしっ、嵌めてやる。力を抜け」
紳一は膝立ちになって、中心部にあてがい、じんわりと力を加えた。
「あっ、待って!うわあっ――あああっ!」
福井が悲鳴を上げ、小太りの白い肢体をうねらせた。
40歳を過ぎて独身だったので、男を知っているかと思ったが、意外にも初めてだった。しかし、今さら止められない。いったん燃え上がった欲望は、行き着くところまで行かなければ、鎮めようがなかった。
「福井さん、ほんの先っぽだけ入れるから。ささ、力を抜いて。さあ――力を抜けって言っただろうがっ!」
紳一は、苦痛にのたうつ福井を、なだめすかしながら犯した。
そして福井にとっての初夜は、なんとも生きた心地のしない、苦痛の連続だった。
(くうっ、この締め付けが何とも言えん!)
紳一は肉杭を打ち込みながら無意識に、これまでに抱いた男たちと比較していた。大半が白人系の年寄りだった。彼らは毛深いのが多いし、尻穴も弛んでいるのが多い。それに比べると、最近味わった植田やいま抱いている福井は、体毛が薄くて肌もきれいだ。それに菊穴も締まりが良くて、吸い付くような感触だ。
(やっぱり、米を食ってる日本人は、最高だな――)
彼は気持ち良さそうに腰をうねらせながら、そんなことを考えていた。



「ふん、結構真面目だったんやな。それで、使えそうか?」
福井次長は、出張旅行での木原部長の行動を報告していた。聞き手は社長と専務だったので、少し緊張していた。
「それはもちろん――明るくて、行
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