(1)ウケ修行
ふたりの秘術を目撃して以来、昌輔は彼らの技を会得しようと鍛錬した。
隆棍棒は昌輔にとって、さほどの苦労は要しなかった。ちょっと意識を集中すれば、隆々と勃起させることができる。
しかし、陽蠕棒と吸精棒はむずかしかった。とくに吸精棒は至難の業と思えた。なにしろ自然の摂理に反して、尿道口から液体を吸いこむのだ。
天山はそれらの秘術を、洋平爺の体を使わないで会得することを命じた。――想像の世界で訓練しろ、と。
そして、訓練方法はいっさい教えなかった。目で見た男たちの秘術を感じ取り、自分で工夫しろと言うのだ。
昌輔は考えて、吸精棒の訓練に、水を入れたコップを使った。陽物を突っ込んで、水を吸い取ろうとしたのだ。
男性器の勃起は、陰茎海綿体の血管に血液が充満することで発生する。
医学的に言えば、性的な刺激が大脳皮質に伝わり、それが自律神経の反射をひきおこして、陰茎動脈から多量の血液が陰茎海綿体の中に流れ込み、同時に陰茎静脈の中の弁が閉じて血液が充満することでおこる。
昌輔は、あれこれ試行錯誤して、肛門括約筋がポイントだと悟った。括約筋の収縮弛緩をくりかえして、男根に変化を生じさせるのだ。
そうこうするうちに、陽蠕棒が少しずつできるようになった。
最初は勃起した陽根を断続的にひくつかせるだけだったが、そのうち体積変化も大きく出来るようになった。
次に陰茎の上側、下側、あるいは左右を意識して変化させるようにした。そうやって屹立した肉棒を、意志を持った生命体のように息づかせるのだ。
陽蠕棒の熟練度が増すと、とうてい不可能だと思っていた吸精棒の会得が、近いものになってきた。
昌輔は、尺八するときの感触を思い浮かべた。唇を開き、亀頭の先に吸いつく。あれと同じように尿道口を開いて、液体を吸いこむ――。
すこしコツを呑みこんできた。
ほんのわずかだが、コップの水が確かに減ったのだ。
訓練の成果は、じょじょに上がりだしたが、別の問題が生じてきた。それは洋平爺の肉体への渇望だった。天山の命令で、訓練のあいだ、老人との交合は禁じられていた。
彼は3ヶ月間も老人の肉体に接していなかった。おかげで彼の肉欲は、気も狂わんばかりに高まっていた。
そして、ふたたび夢精が始まった。
そんなある日、天山に呼ばれた。
部屋には、洋平爺とふたりの男たちがいた。洋平を相手に、陽蠕棒と吸精棒を披露した男たちだ。
天山が宣言するように言った。
「そろそろお前も、ウケを覚えていい頃だ。ここにいる平蔵と正夫が相手をする。その前にきれいにしてこい」
ウケを覚えろと言われて、昌輔は尻込みした。それに、きれいにしろ、とはどういうことだろう?
戸惑う昌輔を、洋平が浴室に連れて行った。裸になった昌輔は、なおのこと戸惑った。洋平が、ノズルのついたゴムボール状の器具に、温水を吸いこませた。老人はそれを使って、昌輔の浣腸を始めたのだ。
「ウケをやるときは、こうやって事前にきれいにしておくものですよ」
洋平は、昌輔の直腸に湯を注入して、吐き出させる行為を繰り返させながら、諭すように言った。
体内を洗浄しおわって部屋に戻ると、天山が昌輔に言った。
「おまえの体は、男を喜ばせることが出来るはずだ。最初はすこし苦しいかも知れんが、我慢するんだ」
天山は背後を振りかえった。「さあ、やってくれ」
布団に横たわる昌輔は緊張した。(いったい何をされるんだ?)
裸になった平蔵が、昌輔の顔を跨いで膝立ちになった。
「じゃあ、わしを舐めなめしてもらおうかな」
灰色の陰毛で覆われた下腹部が迫ってきた。薄い茂みから、薄茶色の男根がだらりとぶら下がっている。伸びきったタマの袋が、昌輔の鼻をくすぐった。
「さあ、しゃぶるんだ。平蔵を楽しませてやれ」
天山が命令した。平蔵が腰をわずかに落とした。柔らかい陰嚢が、昌輔の口に押しつけられた。昌輔は洋平爺がやったことを思い出して、舌を使ってチロチロと舐めたり吸ったりした。老人の小さな尻がうねった。
「ああ――いい気持ちだ。こんどはタマを咥えてくれ」
平蔵の枯れた声が聞こえてきた。
昌輔は息苦しさを我慢して、蜜袋を口に含み、舌で舐めまわした。それから老人に指示されるままに、袋の後ろを舐め、蟻の門渡りの柔らかい皮膚を舐めた。
そのとき、自分の足が引き上げられるのを感じた。
「ほう、そそられるお尻だな」
足元から正夫の声がした。ねちっこく尻を撫でられ、昌輔はあえいだ。指が尻の狭間にもぐりこみ、なにやらヌルヌルしたものが塗り込められている。
昌輔は、思わず叫んだ。
「やめて!そんな――」
顔の上の老人が言った。
「騒いでも誰も助けてくれないよ。さあ、お嬢ちゃん、こんどは尻の穴を舐めるんだ」
開かれた尻が、顔一杯に広がった。軟体動物の口のような菊門が、視界をよぎった。尻を押し
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