(4)

(4)

ユーミンはプールの部屋で倒れて以来、ずっと眠りつづけていた。意識はないが、健康状態は正常のようだ。
城の医者が診察したが、ユーミンを目覚めさせることはできなかった。町中の医者や薬剤師、はては魔法使いや祈祷師が城に呼び寄せられた。
しかし誰一人として、ユーミンの病は治せなかった。
最後にひとりの老婆が、彼を診察したあと言った。
「これは気を使いすぎた症状じゃ。前に見たことがある。これを治すにはムーングラスという薬草が必要じゃ」
「ムーングラス?」
「ああ、ムーングラスじゃ。その根を煎じて飲ませるんじゃ」
「で、その薬草はどこに行けば手に入るんです?」
「ミサキの村にハーブという名の漁師がいる。以前、その男がムーングラスの煎じ薬を持っていた。海ツバメが巣を作る高い崖でしか取れない、貴重な薬草だと聞いている」

ウータンは老婆の話を聞くと、すぐにでもミサキの村に出かけようとした。
ケインが聞いた。
「ユーミンはここに置いていくのか?」
「いや、一緒に連れて行く。薬が手に入れば、すぐ彼に飲ませたい。それに、ミサキの村はアラバ山脈に行く途中にある」
「じゃあ、馬車がいるな。わしが用意させよう。ほかに準備することもあるだろう。今夜は城に泊まって、明日の朝、出発すればいい」
トマ王が言った。王はすっかり往年の元気を取り戻して、その顔色は、ばら色につやつやと輝いている。
「ありがとうございます、王さま。いろいろとお世話になりました」
「わしこそおまえたちに、礼を言わなければならん。わしの命の恩人だからな」
トマ王は無邪気に笑った。そこでウータンの顔をじっと見ながら言った。
「ウータン、明日はお別れだ。今夜はわしにつきあってくれ」

その夜、ウータンは王さまと共に過ごした。湯浴み場で体を洗い、そのあとトマ王の寝室に行った。部屋はいい香りがしていた。
ふたりは天蓋付きの大きなベッドの縁に腰かけ、とりとめもない話をした。話が付きかけたところで、トマ王は言った。
「じつは、わしはお前の父親、マリンに惚れておったのじゃ」
ウータンはえっと思ったが、黙っていた。
王は話をつづけた。
「今はすっかり歳を取ってしまったが、わしは女の道を選ぼうとした。マリンの子供を産みたかったのじゃ」
ウータンは奇妙な心境だった。自分は父さんと母さんの間に出来た子なのに、王さまと父さんの間に子供ができるなんて――。
彼の心を読みとったように、トマ王はふっと微笑んだ。
「安心しろ。そうはならなかった。マリンは、最愛の妻がいるのに、そんなことは出来ない、と固く断った。そしてわしは、あきらめざるを得なかった」

いつのまにかトマ王の手が伸びて、ウータンの分身を触っていた。ふっくらとした指の柔らかい感触に、彼の肉根はみるみる硬く、大きくなっていった。
「ほんとにお前のおチンチンは、マリンとそっくりだ。太くて長くて、逞しい――」
「ああ――王さま――」
ウータンは王の手から逃れようとしたが、あまりの気持ち良さに、拒むことができなかった。
「わしは歳を取って、もう子供は宿せぬかも知れんが――ウータン、おまえの父親の代わりに、わしの中に入れてくれぬか」
「――」
王の誘惑は抗しがたかったが、ウータンは迷っていた。
「あの眠っているホーリー族の王子――ユーミンと言ったか。あれが目を覚ました時、いずれはお前と結ばれるかも知れん」
「王さま、そんなことはありえません。身分が違いますし、種族も違います」
ウータンが異を唱えようとすると、トマ王は強く否定した。
「それは関係ない。同じヒトの仲間だ。いいか、そのときに備えて、今夜はわしがじっくりと手ほどきしてやる。まずは前技からじゃ」

トマ王はベッドの上にあがると、うつ伏せになって膝を立て、尻を高く掲げた。そして言った。
「まずは、舌を使って舐めるのじゃ」
奇妙な眺めだった。染みひとつないまん丸の双丘、その狭間にしわを集めた小さな肛門としわの寄った割れ目があった。その下には可愛らしいタマタマがぶらさがっている。
ウータンは王の指示に従って、舌を使った。やわらかい狭間全体に舌を這わせ、肛門のくぼみや割れ目の襞を舐めまわした。多少しょっぱくて、奇妙な味だった。ときおりトマ王が気持ち良さそうな呻き声をあげた。その内、割れ目がしっとりと潤ってきた。
「よし、今度は指をつかって撫でてくれ。いいか、そこはデリケートじゃから、優しくやるんだぞ」
ウータンは指の腹で狭間を撫で、指の先を湿った割れ目に侵入させた。ぬるっとした感触、指の先が奥の方にのみこまれていく。
「ああっ――いい」
王さまが背中を反らせて、気持ち良さそうに喘いだ。
(こうやれば、王さまが悦ぶんだ)
ウータンは湿った粘膜の穴に、指を抽送させた。それから王の指示どおり、粘液にまみれた指を、肛門
[3]次へ
[7]TOP [9]目次
[*]感想
まろやか投稿小説ぐれーと Ver2.35b