諒庵師

あれから数週間が経ち季節は秋になっていた。
金木星の香りが漂うある晴れの日曜日、満徳和尚様は一人の青年僧侶を連れて斉悦寺にいらっしゃった。
龍覚和尚様と俺が出迎える。
出迎えたとき、その青年僧侶と目が合った。俺は無意識に足から顔まで視線を這わし、特に腰付近は念入りに身体をチェックしていた。それはその青年僧侶も同じだった。俺の股間付近で彼の視線は暫く止まっていた。そして見つめ合うように顔を確かめ合った。
俺と同じずんぐりとした筋肉質体型、背は俺よりちょっと低い感じで少し年上に見えたが、ややおどおどしている感じだった。今日、斉悦寺に訪問した理由からすれば無理もない。
そうやってお互いに体をチェックし合いながら挨拶を交わした。
「はじめまして。丞覚と申します。本日は斉悦寺へよくいらっしゃいました」
「ど、どうも...はじめまして。諒庵と申します。今日から明日までの修行、よろしくお願いいたします」
もう何をするか、目的はお互い分かっている。一応は諒庵師と俺と一晩一緒に修行ということになっているが...


(話は前回に遡る....)
龍覚和尚様が満徳様に相談するとおっしゃった翌週、満徳様が斉悦寺に見えた。夜の僧堂での修行中だった。しゃぶられる前にチンポに激しくキスされ、舐められ怒張が最高潮に達した時だった。
(う、うっ、堪らない。早くしゃぶって欲しい...)そう思っていた時、満徳様が言われた。
「丞覚よ、このデカいチンポを男の尻穴に入れて見たくはないか?」
「えぇっ!お、男の尻の穴って...で、できません!」
「でもお前は腰を使いたいんじゃろ?尻を抱えてピストンしたいんじゃろ?」
「は、はい。でも、男の尻は...」
「慣れるとな、女のまんこと変わらんぞ。いや、むしろもっといいかも知れん。試しにやってみてはどうじゃ?いい相手を紹介できるぞ」
「で、でも...」
満徳様は俺のチンポをねっとりと扱きながらおっしゃった。
「なんじゃ、儂や龍覚と散々男同士の行為を楽しんでいるんじゃ。もう一歩踏み込んでみよ!」
「ううぅっ、し、しかし...」

満徳様によると、お相手は乗顕寺の僧侶諒庵師。
俺と同じぐらいの年齢で独身、同じように女の経験は無い。尻の穴にチンポを入れてもらえる相手の僧侶を探している。そういう関係だった僧侶が同じく乗顕寺にいたが、その相手は出張先で別の男の愛人を作ってしまいそのまま僧籍を離れてしまった。
諒庵さんは酷く落ち込んで、彼も僧籍を離れて追いかけようとしたが、満徳師匠は強く引き留めた。

今は気を取り直して僧侶の仕事、修行に再び打ち込んでいるが、夜や休みの日に満徳様が密かに様子を見ると、一人チンポの張り形を尻の穴に突っ込んで自分で慰めているのが不憫でならない、とおっしゃっていた。
僧侶の努めは人一倍熱心にやっているので尚更だそうである。

その話を聞くと、断ることはできなかった。
「そうでしたか...は、はい...一度お会いしてみます」
俺は渋々承諾した。
「うむ、よろしく頼むぞ。丞覚よ、諒庵はお前と同じように失恋の傷から癒えかけているのじゃ。お前に嫌われたらもっと落ち込むかもしれん。
しかしもしお前と諒庵が男同士相思相愛になれたら、儂や龍覚との修行は終わる。そしてこれは龍覚と話し合ったことじゃが諒庵を斉悦寺に転任させようと思っておる。どうじゃ?」
それを聴いてちょっと焦った...
「お、男同士で、そ、相思相愛...」
「何を驚いておるのじゃ。仏門では大昔からあったことじゃ。儂との修行もこれが最後になるかもしれんのう」

満徳様はそうおっしゃると、いきなり俺のチンポにしゃぶりついた。
両乳首を揉むように弄られ、快感が絶頂に登り詰める途中、満徳様は陰茎から口を離されおっしゃった。
「諒庵を頼むぞ。儂の可愛い弟子、良い奴なんじゃ」
もう諒庵師と俺がくっつくと決まったような口ぶりの満徳様だったが、どうも気が進まなかった。しかし満徳様にも、そして龍覚和尚様にもこんなに煩悩に向き合う修業のお世話になっているのに何もお返しできないというのも辛いことだった。無理にでも俺と諒庵師がラブラブになればご恩を返せるのだろうか...でも男と男で...相思相愛...そんな関係になれるかなぁ...
言葉にするとそんな思いが頭をよぎる中、再び陰茎をしゃぶられ、いつになく口腔の強い刺激が伝わってきた。
「おおぉーっ、ううぉっ、ん、ん、うぅおぉーっ....」俺は恥も外聞もなく下品な雄叫びを上げ、満徳様の御口にその日最初の射精をしてしまった。

でも男の尻の穴に入れるのは本意じゃない上に、満徳様の期待もかけられ、俺の気持ちは複雑だった。
同時に神奈川の乗顕寺にというお寺は、ずいぶん僧侶の性におおらかな寺だなぁと感じたのだった。


(話は俺と諒庵師の対面に戻る)
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