■ 爺の憩い処『グランパ』 - (1)爺の憩い処『グランパ』
(1)爺の憩い処『グランパ』
ここは東京近郊にある小さな町『あけぼの町』。
この町の商店街と住宅地の境に、『グランパ』という喫茶店がある。もともと鉄筋コンクリート造3階建ての住宅であったのを、家の主が改装して、1階を民芸調の喫茶店としたのである。
よく手入れされた前庭には、四季折々の花が咲いて、道行く人々を和ませている。
このグランパには、毎日、隠居生活を送る爺さん連中が、三々五々集まってくる。店の入り口に置かれた貯金箱に100円玉を納め、気の向くまま、終日(ひねもす)ここで過ごす老人も多い。
店の奥にはベッドを配した仮眠室があり、どういう訳か、直腸洗浄装置を備えたシャワールームまで付属している。
この仮眠室が、老人たちにどういった使われ方をされるのか、それは追々分かってくるとして、まずは店の二人のオーナー、成田義明と木原正彦のなれそめから紹介しよう。
もともと二人は、ある大手企業の上司と部下の関係だった。
当時、営業部長だった木原正彦は、ある取引で会社に甚大な損害を負わせ、絶体絶命のピンチに立たされていた。
2か月前、妻が病死したばかりで、その悲しみから抜け切れていない状況下での不祥事だった。実際のミスは彼の部下がやったのだが、正彦はひとことも言い訳しなかった。
そのとき彼を救ったのが、副社長の成田義明である。――救ったと言っても、かなり手荒な方法であったが。
本社ビルの隣にある別館に、会社の厚生施設がある。その最上階、最奥部に、バストイレを備えた茶道の施設があった。
四畳半の茶室に六畳の附室があり、普段はめったに使われることがないが、幹部社員たちのあいだでは、『お仕置き部屋』として畏怖されていた。
不祥事を起こした幹部社員が、この部屋に呼ばれて、会社トップの経営者たちに、厳しい叱責を受けるのだ。
ある新任の取締役などは、夜通し折檻を受けて、一夜にして白髪になったという噂が、まことしやかに伝えられている。
ある金曜日の夕方、木原正彦は、その『お仕置き部屋』に出頭するように命じられた。
当然、正彦も『お仕置き部屋』の噂は聞いている。
腹をくくって出向くと、秘書室長ひとりが待っていた。室長が言うに、経営陣に会う前に身を清めてくれとのことだった。
正彦は裸になり、バスルームで入念に体を洗った。
そのとき秘書室長がはいってきて、直腸の洗浄をすると言う。
あっけにとられた正彦に向かって、室長は言い訳するように言った。
「ときどき、失禁する人間がいるんでね」
正彦はぞっとした。失禁するほどひどい折檻を受けるのか――。
その心配をよそに、彼は腰を曲げて室長に尻を向け、秘所を晒したあられもない格好をさせられた。
菊座に太い浣腸器を差し込まれ、冷たい液体が大量に注入されてくる。その冷たさに、正彦は思わず菊座をすぼめる。そのうち下腹がグルグルしだし、腸内に充満した液体がもれ出て、内股を濡らした。
「もっと肛門を引き締めて」
秘書室長が叱った。
正彦は肛門を引き締めようとするものの、意志に反して体が排出作用を起こそうとして、菊座がヒクヒクと蠢くのを止めることができない。
ようやく腸に溜まったものをすっかり洗い流したあと、正彦は服を着させてもらえず、替わって白い綿のフンドシを与えられた。
そしていよいよ会社トップとの面接が始まった。
茶室に入ると、床の間を背に、伊藤会長と成田副社長が座っていた。
会長はでっぷりと太って、ふっくらとした頬と二重あごの、福々しい顔をしている。目を半眼に、何を考えているのか奥底の知れない表情をして、幅広の薄い唇が、見ようによっては軽蔑したように、横一文字に結ばれている。
いっぽう副社長は、直接部下だった時期もあって、正彦はよく知っていた。背は低いが小男というほどでもなく、白髪白髭、威厳のある上品な顔立ちをして、いつも公正な裁定をする重役との評判が高かった。
大きな体を小さく丸めて、ふたりの前にかしこまった正彦に対し、成田副社長がおもむろに話しだした。
「今回の不祥事で、わが社は甚大な損害を被った。その責任は分かっているな」
「はいっ、どんな処罰も受ける覚悟です」
正彦は震える気持ちを鼓舞して、きっぱりと返事をした。スーツを着たふたりの前で、フンドシ一枚の自分が、無力な存在に思えた。
「ふむ。君が会社に忠実であることや、部下の信望が厚いことは良く知っている。それに先だって、奥さんを亡くしたことも――」
話をつづける成田副社長の横で、伊藤会長が催促するようにうなずいた。副社長もうなずき返して、最後に言った。
「君も、今回の件は十分反省しているようだから、これ以上、君を追求するのは止める。ただし、二度と今回のような過ちを起こさないよう、罰だけは与える」
そのあと正彦の受けた罰は、およそ想像さえしていないものだった。
彼はフンドシを外すよう命令され、ふたりの前でその全裸を晒した。
「ほう、これは見事な体だ。尻も艶々として、きれいなものだ」
「男の道具もたいしたものだ。こんなに立派なモノは、初めて見た」
ふたりの重役は、正彦の裸体を食い入るように見て、それぞれに感想を言った。
確かに正彦は、175センチ90キロの堂々たる肉体と、ずる剥けカリ高の、特大性器をぶら下げていた。
副社長が立ちあがって、ズボンの前を開いた。
紫色がかったずる剥けのイチモツ――それを正彦は咥えさせられた。
初めて口に含んだ男根の味は、多少しょっぱい奇妙なものであった。それは正彦の口中でみるみる膨らみ、傘を開いた松茸のようなボリューム感になった。
いったん口から引き抜かれたそれは、禍々しい形状で、テラテラと濡れ輝いていた。
その後は、苦痛の連続だった。
正彦は四つん這いにされ、大きく尻を開いて、男を迎え入れる体勢を取らされた。
副社長が背後に迫って、勃起した己が逸物を、菊座にあてがった。
エラの張った副社長のイチモツが菊座をこじ開けた瞬間、脳天まで突きぬけるような激痛が襲った。
「うっ!くうぅ――」
正彦は歯を食いしばって耐えた。
太いカリ首が腸壁を押し広げながら、なおも奥まで侵入してくる。あまりの苦しさに、畳に額を擦りつけて耐えた。
その正彦の腰を抱えて、ズグググ――ズニュウッ、と抽送運動を繰り返しながら、副社長は言った。
「いいか、この痛みを忘れるな。それにしても――君は締まりがいい」
正彦は副社長に犯され、そのあと伊藤会長の執拗な口淫を受けた。
オカマを掘られたのが初めてなら、尺八をされたのも初めてだった。正彦は目くるめく快感の中で、会長の柔らかい喉の奥深く、噴出させてしまった。
その後、成田義明は、副社長職を退いて会社を去っていったが、義明と正彦の男の関係は続いた。
義明は妻に先立たれ、子供がいなかった。同じく妻に先立たれた正彦には、二人の娘がいたが、すでに結婚して家を出ている。
そんなことから、正彦はときどき義明の家に泊まるようになった。
その内、義明の年齢による精力の衰えと共に、いつしか二人の立場は逆転して、正彦がタチを務めるようになっていた。
もともと正彦は、人並み外れて精力が強かった。男の道具も、特大の部類に入るものを持っていたので、タチとして十分過ぎるほどであった。
正彦が退職した時、先にリタイアしていた義明は、一緒に住むことを持ちかけた。
「お互い、独り身だ。一緒に生活して、残り人生を楽しく過ごさないか。出来れば家を改装して、私たちのような爺さんが、憩える場所を作りたい」
店の改装費用は義明が出すつもりだったが、自分も出させてくれと言う正彦の希望もあって、二人の共同経営となった。もっとも、収益よりも奉仕が目的だったので、いつも赤字であるのは織り込み済みであった。
それが、爺の憩い処『グランパ』設立の経緯である。