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(6)再び出歯亀

小山等52歳。あるビル内で清掃中、のぞきの現場を見つかって、その代償として二人の警備員に、小柄な身体をさんざん弄ばれた。
その時は生きた心地がしなかった。他人の男色行為は何度も見てきたが、まさか自分がその当事者になろうとは――。
棍棒のような肉根を尻にねじ込まれてからしばらくの間、まだ入っているような感覚がつづいた。お陰でお通じは良くなったが、だいぶ弛んだようにも感じる。
しかし往々にして常習者は、一度痛い目に会っても、またぞろ悪い嗜好が蘇ってくるものである。
ヒトシもご多分にもれず、のぞきの願望が再び募ってきた。

今度の清掃現場は、ある芸能プロダクションがテナントとして入っている、小型ビルだった。
ヒトシの持ち場は4階から5階にかけて、ビルの上層部分だった。大半の社員たちが帰ったあと、夜の7時から床の清掃に取りかかる。
その壁穴を見つけたのは、これまた偶然からだった。
場所は大部屋横の清掃用具入れの物置。棚の段ボール箱を取り除いたところで、発見した。覗き穴からは、大部屋の様子が手に取るように見えた。
その大部屋を掃除したとき、壁際や天井にビデオカメラが取り付けられているのを見たので、撮影に使われている部屋と分かっていた。
でもそれをわざわざ隠れて観るのはなぜか?ヒトシは覗き穴を作った人間の意図が分からなかった

ある晩、ヒトシはその覗き穴から大部屋を窺った。
部屋の中央に、一台のベッドが置かれていた。
その上に恰幅の良い老人が、アラーのお祈りをするように、ひれ伏していた。
身に付けているのは下着のシャツだけで、下半身はすっぽんぽんだ。
歳は70前後か、どこぞの企業の会長と言っても通るような、貫禄のある顔つきをしていた。
ほかにフンドシ姿の3人の男がいた。いずれも年の頃は40代、そろそろ下腹の膨らみが気になる年代だ。
それを取り囲むように、撮影スタッフ陣がカメラ機材を手にしていた。監督らしき小太りの男が、なにやら指示を与えている。
どうやらポルノ映画の撮影のようだ。



腹だけがプックリと膨らんだ細身の男が、老人の顔の前に腰を持っていった。白髪の頭を掴むと、男の道具を無理やり口に咥えさせた。
髪に白いものが目立つ太った男が、老人の豊満な胸に手を差し入れた。痛そうな老人の声――どうやら乳首を強く摘まんだようだ。
頭の剥げた小太りの男は、後ろに突き出された老人の尻を撫で、狭間にひそむ蕾を指で刺激している。
カメラマンの一人が、肉棒を咥えた老人の表情、乳首を弄ぶ手元、尻の狭間に指の腹を食いこませて刺激する様を、次々にクローズアップで撮影している。

禿げの男がベッドに上がり込んで、老人の尻の後ろで膝立ちになった。彼は思わせぶりに、ゆっくりとフンドシを脱いだ。
体つき同様、ずんぐりむっくりした性器が弾け出た。大きさは並サイズだが、先端部がプチトマトのようにむっちりと膨れていた。
男はあてがうと、ゆっくりと挿入した。
顎をのけぞらせて、老人が喘いだ。老いた菊座を割って入る隆起した肉根を、カメラマンが近づいて撮影する。

覗き穴から見ているヒトシは、顔をしかめた。警備員に、肉の棍棒を突っ込まれたときの苦痛を思い出したのだ。

男の太った腰が、もくもくと前後に動き出した。
――ああっ、ああっ、ああっ――。
老人の口から絶え間なく喘ぎ声が漏れでた。
ヒトシの方から、肉壷に出没する男根が見えた。あてもなくプランプランと揺れ動く淡紅色の玉袋。老人を犯す男のむっちりとした白く輝く尻、その狭間にひそむ菊の門――。
動きが速くなった。男のぼってりした菊門がキュッとすぼまった。
男は最後の瞬間、老人から引き抜き、自ら握りしめて扱いた。丸っこい先端から白い液体が吹き出て、老人の尻にしたたり落ちた。

次は細身の男の番だった。男の道具は長くて細かった。先端だけがぼってりと厚ぼったく、右に捩じれた奇妙な格好をしていた。
男は老人の背後にあてがうと、じんわりと力を加えていった。
細長い肉根がズヌヌーッと菊座に呑み込まれていく。ついには、深々と老人の体内に収納された。
男は気息を整えると、もくもくと動き出した。白い双丘のはざまにむけて、茶褐色の肉根がピストン運動をつづけた。
男がクライマックスを迎えたのは、意外なほど速かった。男は慌てて引き抜き、老人の背中に向けて射精した。

覗き穴から見ているヒトシは、どうにも我慢できなくなって、ズボンの前を開いて分身を取り出した。そして自ら扱きだした。

部屋の中では、胡麻塩頭の太った男の番になっていた。
男はベッドの縁に腰掛け、老人にフェラチオを要求した。この男の持ち物が一番大きかったが、皮被りで、力感に欠けていた。
老人は指示されるまま、ベッドから降り男の股間にひざまずいた。手を伸ばして包皮を引き下げ、舌を使って太い肉根を舐め始めた。
男のイチモツは容積を増したが、あまり固くはならないように見えた。まるで白いゴム製の玩具のようだ。それに老人の舌がまとわりついている。
射精するまでに時間がかかった。それでも太った体をピクリと揺すらせ、老人の顔に滴らせた。

室内の人間が引き上げる前に、ヒトシは段ボール箱を元の状態に戻し、小部屋から出た。彼は何食わぬ顔で床の清掃を始めたが、ズボンの前が突っ張って、動き辛かった。

数日後、ヒトシはふたたびポルノ撮影を覗き見る幸運に巡り合えた。
一応ストーリーはあるようで、老人が毛布をかぶってベッドで寝ていた。この前の老人ではなかった。短く刈った頭髪の白さや、目尻の小じわから見て、すくなくとも60代半ばを過ぎていると思われた。
そこへ中年のほっそりとした男がやってきた。亀甲模様の浴衣を着て、優しい顔立ちをしている。
男は、寝ている老人のベッドにもぐり込んだ。薄い毛布の下で、男の手が微妙な動きをした。そこで目を覚まして驚く老人の顔――。

(少々、演技過剰だな――)
覗き穴から見ているヒトシは苦笑した。

老人が上半身を起こして、毛布を外した。フンドシだけの裸だった。その肉体は漁師のように日焼けして、老いたプロレスラーを思わせた。
分厚い胸板と太い腕、腹と腰周りはさすがに贅肉がついていたが、弛んだ感じはない。老人にしてはいかにも精悍そうだが、日焼けした老人の顔は穏やかで、象のように優しげな目が印象的だった。

老人の裸体を見ながら、男が浴衣とフンドシを解いた。
ふたたび老人が仰向けに寝そべって、その身体に男が取りついた。
男は老人の分厚い胸を愛撫しながら、顔を寄せて乳首に吸い付いた。舌先で刺激したり、音を立てて吸ったり、甘噛みしたりする。
老人の股間を覆うフンドシが、目に見えて盛り上がってくる。男の小さな手が、薄い布地の上から膨らみを掴み、揉みしだくように刺激を与える。
その膨らみは、石でも詰めているように大きな陰影を見せていた。それが本物の膨らみなら、すごい巨根の持ち主だ。

老人のフンドシが外されたとき、ヒトシは思わずエッと声をあげていた。
巨大だった!
亀頭はぼってりと肉厚で、小動物の心臓のような格好をしていた。付け根は手首ほども太かった。
(す、すごい――)
ヒトシは唾をごくりと呑み込んだ。あまりにも巨大で、これは何かの冗談かと思ったほどだ。

男が渋茶色にふすぼけた肉棒を片手でつかみ、ゆったりと扱きだした。完全には握りきれずに、小さな手から肉根が大きくはみ出している。もう一方の手が、蜜袋を引っ張り出して、指先で引っかくように刺激を与える。袋のほうも、常人の倍の容積はありそうだ。
そのうち男は、舌を使って先端部を舐めだした。ピチャピチャと猫がミルクを舐めるような音がした。
老人のほうは寝そべって、気持ち良さそうに目を細めている。
イチモツが自立するくらいに硬くなると、男は顔を離した。
まさに巨根だった――。
ぐんとエラの張った雁首は、男の唾液で隠微に濡れ光り、太い茎には縦横に血管がのたくっていた。

やがて男が老人の腰にまたがり、巨大な逸物を体内に納めようとした。
(――ほんとうに入るのか?)
覗き見ているヒトシは、固唾を飲んで見守った。

男は眉間に皺を寄せ、苦しそうに口を開けて、慎重に腰を落としていった。
カメラマンが結合部をクローズアップで捉えようと構えた。
太い肉杭が、ジリッジリッと小さな開口部に呑み込まれていく。秘口周りの皮膚が一緒に引きずり込まれるのを、男の細い指が左右に押し広げて防いだ。
男の動きが止まった。どうやらカリの部分が肛門括約筋のところで引っ掛かって残り数ミリが進めないようだ。
そのとき老人が、不意に腰を突き上げた。
「ひいっ!」
男が悲鳴をあげた。
それでも最後の関門は潜り抜けたようだ。

男は太杭を尻で呑み込んだまま、中腰になってじっとしていた。
それから気を取り直したように、再びじんわりと尻を落としていった。
男は大きく口を開けて、菊座のこわばりを無くそうとしているようだ。額に汗が浮き出て、濡れ光っている。
ついに男の尻が、老人の身体に密着した。
覗き見ているヒトシは、男の菊門の伸縮性に驚いていた。手首ほどの太い肉根を納めたのだ。

男は太い肉杭に刺し貫かれて、しばらく動かなかった。
ようやく老人の体にしがみついて、ゆっくりと上下に尻を動かしだした。
動きに合わせ、菊門が、卵を呑み込んだように膨らみ、次いで体内にむけてたわんだ。
ヒトシは魅入られたように、二人の交合を見つめた。浮世絵のウタマロが決して誇張されたものではないと思えてくる。

老人が男の腰に太い腕をまきつけ、体を入れ替えた。
それから老人とは思えないたくましい動きで、男の柔らかい窪みを穿ちだした。老人の背後の秘部が隈なく見えた。
モクモクと動く固太りの巨大な双丘。目的もなく揺れ動く淡褐色の袋。ぼってりと肉厚の菊座――。
――ああっ、ああっ、ああっ――。
気持ちが良いのか、苦しいのか、男のか細い喘ぎ声がつづいた。
見ているヒトシは、男が可哀想に思った。

老人は小さな体に太い杭を打ちこみながら、じょじょに体位を変えていった。
男の体をエビ固めに押さえて突き刺し、腰に跨らせて下から突き上げ、後背位で機敏に突く。老人は疲れを見せず、あらゆる体位を試みた。

フィニッシュは、老人がベッドの外に立ち、男の両足を広げられるだけ広げた。剥き出しのピンク色の秘門は、度重なる太い肉杭の侵入に、腫れぼったく充血して、濡れた口をあんぐりと開けていた。
老人は、巨大に膨れ上がったイチモツを、濡れた窪みにあてがい、遠慮会釈なくズブズブと埋め込んだ。
男が、か細い悲鳴をあげた。
老人は深々と突きたてると、片足を引き上げ、激しく抜き差ししだした。
カメラマンが近づいて、結合部を撮影した。
巨大な肉根が菊座に食い込み、極限まで押し広げながら出没する。そのさまは、性交というより、折檻しているような激しさだ。

老人は狂暴な野獣と化したように、ピストン運動をつづけた。
行為は激しいのに、顔の表情は穏やかそのものだった。
分厚い肉のついた全身は、汗でじっとりと濡れ光っている。豊満な臀部の谷間で一段と深い影を落とす菊座の窪みが、妙に艶かしかった。
疲れを知らぬ剛刀が、湿った音をたてて小さな窪みを穿ちつづけ、巨大な玉袋が重々しく揺れ動いた。

ふいに老人の身体が強ばり、それからぐったりとなった。
やっと終わったのだ。
老人が男の体内からゆっくりとイチモツを引き抜いた。
ズニュボッ!濡れたきみの悪い音がした。
老人が射精したことを証明するように、カメラマンが開かれた男の秘所をアップで撮っていた。
弛んだ秘門から、とろりとした液体が滲み出た。

あまりにも刺激の強い覗きだった。ヒトシは覗き穴を隠すことも忘れ、夢遊病者のように小部屋から引き上げた。

1か月後、ヒトシは覗き穴のある部屋に入った。
(さあて、今日はどんなシーンが見れるかな――)
ところが覗き穴からの眺めは、撮影機材はあるが誰の姿もなかった。
(あれ、今日はお休みかな――)
そのとき物置のドアが開いた。振り返ると、外の通路に映画監督ほか3人の男達がズラリと並んでいた。監督がヒトシに向かって言った。
「だいぶポルノ映画に関心がおありのようですね。今夜はあなたが主役ですよ。それから――」
監督は横を向いた。「お相手は、このご老人がやります」
その視線の先には、この前の老人――プロレスラーのような体格をした、巨根の老人が控えていた。

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21/10/11 07:49 神亀

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