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男ふたり旅 |
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二人連れで旅行をしている年配者たちを見ると、老夫婦あるいは年配女性二人の組み合わせは見かけるが、年配男性二人というのはあまり見かけない。それだけに、男の二人連れで旅をしていると、なんだか変な目で見られているような気分になる。特に筆者のように、同じ趣味を持つお人と同行しているなら、なおさらのことである。
ところが――70歳を超えた頃から、そんなことは気にならなくなった。平気で他人に、爺とのツーショットを撮ってもらったりする。また人前でごく自然に、爺の肩や腰に腕を回したりする。実はこれ、巧妙に計算した行動なのである。 親しさとゲイ仲の境界線上で、決定的にゲイ仲だと見られない範囲を意識して行動しているのである。だから、さすがに人前でキスなんかはやらない。 ところで筆者は、このところ立て続けに、露骨な性描写のある小説を発表して、少々食傷気味である。そろそろピンク脳から灰色脳に切り替えて、真面目な作品(?)を書く時期だと思っている。 本作は、そんな思いの最中に創ったお話である。ただし切り替えが上手くいかず、若干ピンク脳が働いたところもあるのは否めない。 ![]() |
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