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(特典談話)

本作主人公の老人が、60代になって男色再開した時の忘れ得ない体験ということで、作者に語ってくれました。
爺々悠々の投稿小説を訪れるファンの方たちだけに、ご披露致します。

――**――

60歳になって会社を定年退職したあと、さてこれからどうするかと考えているときでした。
浅草の街を歩いていると、中年の男に声をかけられました。
今様に言えば、ちょい悪小父さん風で、頭は禿げて、助平たらしい鼻髭を生やしています。無視しても良かったのですが、太めの体型とたっぷりと肉のついた大きなお尻、そしてズボンの前の膨らみが気になります。
そこで話を聞くことにしました。
高齢者のための健康生活を指導するインストラクターを探している。時給は2千円。インストラクターと言っても、難しいことはない。健康体操を指導したり、温泉浴に引率したりするくらい。ただし、心臓疾患や高血圧、痔疾の方はご遠慮いただく――という話でした。
そして最後に言いました。
「どうです、これから簡単な面接を受けてみませんか?なあに、面接を受けたからと言って、やるかどうかはあなたの自由です」
時給2千円とは好条件です。それにわたしの頭の中は、温泉浴に引率する、という言葉が響いています。年寄りの男性を裸にして、世話をしてやるのです。
ひょっとしたら、ナニを触れるかも――暇を持て余していたわたしは、何の疑いもなく男の誘いに乗ったのです。

連れていかれたのは、上野にある古びた旅館でした。あまり流行ってないのか、宿の人間は年寄りの夫婦がいるだけのようです。
わたしたちは、中庭を挟んだ離れに案内されました。まず宿の浴衣に着替え、浴室に行きました。家族風呂を少し広くしたくらいで、浴槽はふたり入れば一杯の大きさです。
面接だけと思っていたわたしは、少し面食らっておりました。
一緒に来た中年男も裸になって、浴室に入ってきます。50代と思われる男の裸体は、胸も腹も肉の詰まった弾力を感じさせました。太い腕と太い太もも、そして股間では、黒々とした陰毛の中から、赤く剥けきった図太い亀頭が顔を出していました。

わたしは男のねちっこい視線を感じて、ひょっとして、という思いがあったので、湯に浸かってからも警戒していました。
しかし男は、嫌らしいことをするそぶりも見せず、湯から上がった私を腰掛けさせて、背後から背中を洗ってくれます。
「老人を温泉に連れて行ったとき困るのは、失禁するお年寄りがいるということです。そんなときは、きれいにしてやらねばなりません」
そこで男は、わたしを立ち上がらせました。「洗い方を教えてあげます。ちょっと前かがみになってください」
不意に尻穴に指を入れられて、わたしは驚くとともに快感を覚えました。他人の指で尻穴をいじられたのは、ずいぶん昔、40年ほどのブランクがあります。
「こうやって、尻の中まできれいにしてやるのです。直腸に残留物があれば、またおもらしする恐れがありますからね」
男の事務的な口調に、わたしはじっとして、尻の中を洗われるままにしていました。

部屋に戻った時、寝具が一式敷かれていました。隅にやられたテーブルには、ビール瓶とグラスがふたつ、盆にのせられています。
(えっ、どういうこと?)わたしは訝りながらも、男に勧められるままに、コップに注がれたビールを飲みます。
すっかり飲み終わると、男は態度を一変させました。
「さあて、気持ち良いことやりますか。経験あるんだろ」
途端、夜具に押し倒され、男が上からのしかかってきました。でっぷりと太った重みとともに、強引に唇を奪われました。
「こんなこと――話が違うじゃないか!」
わたしは抗いながら文句を言いますが、男にはちっとも堪えていません。男は、ほくそ笑みながら言います。
「違うことは無い。温泉の年寄り対策も教えたし、今やってるのは年寄りの健康体操だ」

あとは落花狼藉でした。わたしは一方的に裸に剥かれ、乳首に吸い付かれ、男根と蜜袋をいいように弄ばれました。
「よし、四つん這いになれ!」
有無を言わさぬ調子でした。男は、逡巡するわたしの手足を取って、うつ伏せにひっくり返し、両ひざを立てて尻を後ろに突き出した格好にしました。
四つん這いで尻を掲げたあられもない姿態を強要されると、自分が無防備で、心の中まで剥き出しにされた気分になってきます。
男の太い手が双丘に押し当てられ、さらに左右に開かれたとき、わたしは目を閉じました。
(ああ――見られてる)
敏感な部分に息を感じたと思ったとたん、広げられていびつになった肉襞に、舌先が割り込んできました。
「ひーっ!」
思わず腰を引こうとすると、がっしりした手がグイと引き戻します。
「じっとしてろ」
男の声がして、いやらしい舌使いで秘門を舐め始めました。

男の唾液によって蕩けるように軟らかくなった粘膜に、ぬめぬめと蠢く舌が侵入してきます。
舌の動きに連動して、広げられていびつになった肉襞が、キュウっとすぼまり、次いでフワッと弛緩します。弛緩した菊座に、遊びなれた舌先がヌヌっと侵入し、肉襞をくすぐります。
秘肉がざわめき、快感の痺れが背筋を走り抜け、そして――戦慄にも似た震えが、止まりません。

「よし、お宮参りといくか」
快感で朦朧となった頭に、遠くから男の声が聞こえてきました。
男が膝を押し進め、熱く、硬く、ふてぶてしいほど太い男の象徴が、背後に押し付けられるのを感じました。
男の唾液で潤した受け口に、いきり立つ亀頭がめり込みます。
「ひいーッ」
容赦のない嵌入によって菊座を押し広げられながら、わたしは必死になって夜具にしがみついていました。
肉襞の細道が、猛々しい男の肉杭によって、掘削され、路が通されていきます。太い肉杭が往復運動を始め、それまで侵入を拒んでいた肉襞の抵抗が、じょじょに弱まってきました。
「ほう、馴染んできたか」
男が敏感に感じ取って、腰の動きを大きくしました。

抵抗していた肉襞が、こんどは太い肉杭に絡みつく――。突くと押し戻そうとし、退けば放すまいと吸い上げる――。
ネチャッ、ヌチャッ――湿った卑猥な音が聞こえます。
「おおう、いいっ!こんな肉壺は初めてだ!」
男がうめき声を上げて、なおも腰の動きを速めました。
強く、弱く、捻りを加え、むせぶように打ち込んできました。
「ああっ、いやっ!いやっ!」
わたしはいつしか、すすり泣いていました。

途中でわたしは仰向けにされ、海老形の窮屈な姿勢で犯されました。
男は太い腰をうねらせながら、話しかけます。
「どうだ、父さん、いいか?おや、上の口が寂しそうだな。だったら俺の指をしゃぶっていろ」
男の太い指が2本、無遠慮に口に突っ込まれました。
肉筒の内を押し広げながら、図太い男の根が行き来します。肉襞がひくつくのが、自分でも分かります。止めようとしても、どうにもなりません。
深く侵入されると、直腸の奥にわたしを狂わすスポットがあるようです。そこを刺激されると、飛んでしまいます。度重なる刺激に、わたしは声を出して泣きながら、悶えていました。



ふいに鋭い快感が、私の身体を貫きました。「ひっ、ひいーっ!」
菊座がひくつき、頭の芯が真っ白になりました。わたしの分身から、悦楽の精があふれ出ました。
そのとき男の肉根がググっと膨らみ、最深部を突きました。
「あっ、ああーっ!」
男が精を吐き出すのを覚えながら、わたしは官能の極みへと追い上げられ、気の遠くなるような陶酔の世界に浸っていました。

40年ぶりに味わった男の肉根は、凄まじいほどの快感でした。わたしは、このとき騙した男を恨む気持ちは、まったくありません。いやむしろ、もう一度、と思う気持ちのほうが強く働きました。
でも、それは一度きりの経験でした。――あの人に出会うまでは。

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20/06/26 08:15 神亀

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