フケ専のあなたは、フケのどこに惹かれますか。
顔、体つき、性格、テクニック(何の?)――もっとエッチな人は、凸の大きさや、凹の具合の良さを言うだろう。
私の場合は、フケの後ろ姿――とくに腰からお尻にかけてのラインに、ほのぼのとした愛情を覚える。
50代の、横にも後ろにも分厚い肉のついた、むっちりとしたお尻。
60代の、柔らかさを増しつつも、まだまだ往年のパワーを秘めたお尻。
70代の、すっかり熟したベテランのお尻。
そして80代の、肉が落ちて哀愁漂うお尻。
このお尻に腰まわりが組み合わさると、思わず生唾を飲み込むような、魅力が増してくる。
弛み気味の腰から、プルンとしたお尻にいたる軟らかい曲線。
沸ふつと精力を溜め込んだ図太い腰から、少しくびれて繋がる、ムチッとした肉厚のお尻。
ほっそりとした腰から、すんなりと繋がる、清楚で可愛らしいお尻。
それぞれに魅力があって、これも良いな、あっ、あれも良いな、と好き心を大いに浮き立たせてくれる。
今日も近くの公園まで、朝の散歩に出かける。
暖かくなってくると、散歩をしている人の姿も多い。特に早朝の時間帯は、フケが多いのが嬉しい。それも、散歩をするという前向きの気持ちがあるだけに、健康的なフケが多い。
少し前を、80歳前後と思われるフケが、杖を突きつつ歩いている。見ていて、まだるっこいほどの歩くスピードだが、まだまだ往年の力を思わせる太めの肉体が見て取れる。
しばらく歩を緩めて、目の前の弛み気味の下半身を眺めて楽しむ。
お早うございます。――フケに追いついて、声をかける。
お早うございます。――フケが振り返って、帽子を脱いで丁寧に挨拶を返す。
予想したとおりの私好みの顔だ。私は、フケのスピードに合わせてゆっくりと歩きながら、話を続ける。
――お爺さん、お元気ですね――何歳ですか?――お近くに住んでるの?
フケは私の質問に、嫌がらず、おっとりと受け答えする。
(これは望みがありそうだ)
善からぬ考えが、私の胸の内でむくむくと沸き上がってくる。
そのとき、背が低くて丸っこい体つきのフケが、横をさっさと通り過ぎる。
薄地のズボンが張りついて、可愛らしい尻が、ぷるぷると揺れ動いている。
つい目移りした私は、それじゃあ――と老人に別れを告げて、通り過ぎたフケの後を追いかける。
これで朝の散歩の楽しみが二つ――いや、二人増えたと幸せな気分だった。