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慕情 第三部(新たな道のり) - (六)淫らな一夜
(六)淫らな一夜

藤森のマンションは、ワンルームと言っても、このまえ福岡で泊まったホテルのスイートルームと同程度に広かった。しかもホテルと同じようにセミダブルのベッドがふたつあり、バスルームも大人ふたりが入って余裕がある浴槽が据えられていた。
「あのホテルを参考にしました」
藤森が照れくさそうに言った。それから俊和の腰に腕を回した。「さあ、皆さんお待ちかねです。リビングに行きましょう」
ソファーの前のテーブルには、赤ワインのボトルと、大皿に盛られたハムやチーズ、カナッペ、フルーツ類が用意されていた。
「本来なら、あなただけのために用意したものですよ」
藤森がささやいて、伊東老人の横に座った。俊和は、木村の横の空いたスペースに腰をおろした。エアコンの暖房が効いていたので、めいめい上着を脱ぎ、ネクタイを外して、ラフなスタイルになっている。

「すばらしいお仲間に乾杯」
藤森が音頭をとって乾杯した。
ほどよく冷えたワインが、喉に心地良かった。深みのある味だった。俊和は、あまりワインをたしなまないが、かなり高級なワインだということは分かった。
「ほう、これはうまい。ボルドー物ですか」
木村がワインを口にして言った。
「よくお分かりですね。以前、ボルドー地方に旅行したとき、店の主人と仲良くなりました。以来、その店から個人輸入しています」
藤森が嬉しそうに言った。その横で、伊東老人がうなずいた。
「ボルドーですか。ずいぶん昔に行ったことがあります。たしかボルドーとは、水のほとりを意味する地名と聞いています」
木村があとを引き継いで言った。
「あそこはピレネー山脈と、中央山岳地帯から流れるふたつの川が合流して、大西洋に流れ出ている地帯です。だから、すばらしい葡萄が育つのでしょう」
伊東と木村の思わぬ博識ぶりに、俊和は驚いた。
「へーえ、皆さん、なかなか博学なのですね」
「なーに、私の先生は、キーさんですよ」
言ったあと、伊東は茶目っ気たっぷりに木村を見た。
「とんでもない。私がイーさんに教えたのは、男の色だけです」と木村。
「ずいぶん強引な教え方でしたけどね」と伊東がやんわりと言った。

伊東のひと言で、なごやかな雰囲気になった。
「こんどは私にも、教えてください」
伊東の太ももにそっと手を置きながら、藤森が木村に向かって言った。木村は横にいる俊和の股間に手を伸ばした。
「なあに、あなたの先生はこのミーさんでしょうが。それにミーさんのほうが、私よりはるかに立派な魔法の杖を持っていますよ」
木村は俊和の股間に触れた。ふくらみがぐんぐんと容積を増してくる。
その様子を見ながら、伊東が言った。
「かなり浮気性の杖ですけどね」
横から藤森が口を挟んだ。
「しかし、なんと言っても魅力的なのは、ミーさんのいくときの表情です」
それを聞いて、興味深そうに木村が反応した。
「ほう、どんな表情ですか?」
「なんて言うか――童貞を失ったばかりの若者のように、せつなそうで、初心っぽくて、なんとも言えない表情ですよ」
藤森の言葉に、伊東が複雑な表情をした。
俊和はなにか言おうとしたが、気の利いた言葉が思い浮かばなかった。そのときホッとしたことに、藤森が話題を変えた。
「ミーさんの杖はあとでたっぷり賞味するとして、今夜は皆さん、お泊まりでしょう。風呂に湯を入れてきます」
藤森が立ち上がった。それにつられてめいめい、トイレに行ったり電話をしたり、自分の用事にとりかかった。

俊和は自宅に電話をした。義父が出た。仕事で遅くなったからホテルに泊まると伝えると、少しの間があって、分かった、と言って電話を切った。
リビングに戻ると、三人の姿はなかった。声のしたほうに行くと、年配者たちは洗面所で服を脱いでいた。
「みんなで一緒に入ろうということになりましてね。ミーさん、あなたも早く服を脱ぎなさい」
裸になった藤森が、俊和に声をかけた。

大人四人では、大きな浴槽もさすがに窮屈だった。大きな体つきの藤森が伊東を、俊和が木村を背後から抱くような格好で湯に漬かった。
四人の中では一番毛深くて浅黒い肌をした、木村の体に関心が集まった。木村は頭が薄い分、胸毛が豊富だった。それにいかにも精力に満ち溢れているように、筋肉質の肉感的な体つきをしている。
皆の期待に応えて、木村が足を広げて体を浮かし、湯表に寝そべる格好になった。
さっそく伊東老人が、開かれた足の間に手を伸ばした。ほっそりとした指に握られた肉根が、じょじょに容積を増してくる。見事なほど発達したカリ首が、力強く反り返る。
「あっ!」
伊東が、くぐもった声をあげた。どうやら藤森が、背後から老人の体にいたずらを始めたようだ。
俊和も、木村の乳首を摘んで刺激してやった。浴槽の中では動きが制約されていたので、我を忘れるほどの興奮はなかった。乳首や男根、菊門に適度の刺激を与えて、みな気の向くままに楽しんでいた。いわば前戯のようなものだった。
しばらくして、四人は風呂から上がり、濡れた体をバスタオルで拭くと、そのままベッドに直行した。

俊和にとって、別の意味で新たな第一歩を踏み出した夜だった。
仰向けになった俊和に木村が取りついて、それを他のふたりが見物していた。
俊和は木村のテクニックに翻弄されっ放しだった。彼は体をうねらせ、善がり声をあげつづけた。
圧巻は舌技だった。亀頭部をチロチロとくすぐったかと思うと、あんぐりと口に含んできつく吸う。かつてなかったほど膨れ上がった陰茎を、先端からじわじわと呑み込み、ついには根元まで口の中に納める。口腔にあふれた唾液が濃密な音を立てる。
「ああ――いい――い、い、い、い」
俊和は高みを求めて腰をうねらせた。しまいには行かせてくれと懇願した。しかし木村は、巧妙に俊和を高みに追いやりながら、最後のところですっと退いた。
攻撃の対象が蜜袋に移った。玉がひとつずつ咥えられ、ついで器用な舌が蟻の門渡りをさまよう。藤森が手伝って、俊和の両足を上に押し開いた。俊和の狭間は、男たちの目の前に完全に晒された。
「ほほう、そそられる眺めだ。いかにも初心な、処女のツボミだな」
木村の声が聞こえた。狭間のやわらかい肌を、舌先がゆっくりと上下した。触れるか触れないかの羽毛のタッチで――ついで、むせぶように濃密なおしゃぶり。最後に舌先が、柔らかく閉じた菊門に到達した。皺のひとつひとつが舐めほぐされ、押し開かれる。
尖らせた舌先が侵入してきた。
「はあっ!――あああっ!」
俊和は顎をのけぞらせた。
尻から脳天に向けて電流が走った。すさまじい快感だった。全開放ではなかったが、思わず精を漏らしていた。
[17/11/27 05:30 神亀]
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