目 次
慕情 第二部(目覚め)
わたしは晩熟で、50代に入ってから初めて男色を経験しました。
それまでのわたしは、心惹かれる熟年男性がいても、淡い恋心を抱くだけで、それを形にすることは出来ませんでした。
もともと臆病でしたから、いわゆる発展場で遊ぶことを知りません。ふとしたきっかけである年配男性と巡り合い、ごく普通のお付き合いを続けるうちに、なんとなく男色関係に発展していました。お相手は6歳年上ですでに男色の経験者でしたから、わたしのほうが自然な形で誘導されたのでしょう。