目 次
■ 大輔と昌平 - 第七話 水原医師の熱き想い
第七話 水原医師の熱き想い

九月の後半になって、なんとかしのぎやすい気候になってきた。
その日、昌平は朝から熱っぽかった。季節の変わり目に寝冷えしたようだ。軽めの朝食をとって、すぐ床についた。
大輔が水原医師に電話をすると、昼から往診に出かけるので、そのとき寄ってあげようと言う。
「わざわざ向こうから来てくれるとは――あの先生、下心があるんじゃないか。また昌ちゃんを抱きたくなったとか」
電話のあと、大輔がニヤついて言うと、ベッドに横たわる昌平がつぶやくように言った。
「違うよ。前にも言ったように、水原先生のお目当てはダイちゃんだって」

「心配いりません。軽い風邪です」
昌平を診察し終わると、水原医師は大輔に向かって言った。それから昌平の体を横向きにして、フンドシを緩めた。
「熱を下げるために、座薬を入れておきましょう」
医者は人差し指を口で湿らせて、昌平の肛門に忍ばせた。そこの軟らか味を楽しむように、指をうごめかした。
「しばらくセックスは抜きですよ」
医者は、大輔に向かって言った。
「それにしても、あなたはよっぽど立派なチンポを持っているのでしょうね。昌平さんの肛門が、こんなに軟らかいんだから」

医者が座薬を差し込んでフンドシを整えると、昌平が言った。
「ダイちゃん、先生にチンポを見せてあげなよ」
思わぬ昌平の言葉に、大輔は驚いた。医者のほうは、どぎまぎしたようすだが、目元が期待でうるんでいる。
水原医師は五十四歳になる。爺さん好きの大輔にとって、年下の男は対象外だが、この医者だけは、妙に心を惹かれていた。薄い眉に切れ長の目、色白のすんなりとした頬。お公家さんのように雅びた顔を見ていると、好き心が騒ぎだす。
大輔は、昌平に訊いた。
「チンポを見せろって――ここでか?」
昌平が、ああ、と言うようにうなずいた。
大輔は突っ立ったまま、医者のほうに向きなおって、ぶっきらぼうに言った。
「じゃあ先生、見たいんなら、先生の手で出してくれよ」
水原医師はごくりと喉を鳴らした。それから大輔の前に屈みこむと、おずおずと手を伸ばして、ズボンの前を撫でた。ふっくらとした、色の白い、きれいな手だった。
「大きい――」
医者はひとことつぶやいて、大輔のベルトを緩め、ファスナーを引き下げた。フンドシの端から性器を引きだすとき、その手が興奮からブルブルと震えていた。

現れた男根は、すでに半勃起状態になっていた。
医者は匂いをかぐように顔を寄せ、まじまじと見た。それから何の前触れもなく、唇をおしつけた。舌がからみついて、亀頭全体をねぶる。たちまち男根が力を漲らせて、ギンと弓なりに反った。
大輔が、医者の思いがけない行為に「おい、いいのか」と言うように、昌平のほうを見た。
昌平は、背もたれ代わりのクッションに体をあずけて、黙ってうなずいた。
医者は目を閉じ、うっとりとした表情で尺八を続けた。唇と舌を使って、根元から鈴口までじっくりと舐めあげ、瘤のように盛り上がったエラに沿って舐めまわす。
今度は口をあんぐりと開けて亀頭全体を口に含み、根元に向かってゆっくりと呑み込んでいく。亀頭が喉の奥を突いて、グフッとせき込む。
顎が疲れていったん口から出した後、医者は勃起した男根を、両手で押し頂くように持って、熱っぽい目つきで言った。
「ああ――こんなに立派なチンポを入れてもらっているなんて――昌平さんがうらやましい」
「そんなこと言って――先生、おれのチンポを、尻で咥えることが出来るのか?」
大輔の言葉に、医者は黙って熱心にうなずいた。
そのとき、ベッドから昌平が言った。
「ダイちゃん、入れてあげなよ。わしも先生にお世話になっていることだし」
「先生、いいのか」
大輔の問いかけに、医者は無言で、恥ずかしそうにうなずいた。
「じゃあ、なんだ、そのう――洗ってこいよ」
「もうきれいにしています」
医者が小声で言って、昌平にそっと目配せした。
じつは大輔に内緒で、医者と昌平の間で密約が成り立っていた――大輔の性器を、医者が受けることについて。
二人の表情を見て、大輔は即座に理解した。
「なるほど、事前に話はできているってわけだ」

水原先生はフンドシの紐を解きながら、恥じらうように後ろ向きになった。現れた尻は、大柄な体につり合った堂々としたボリュームがあったが、色白のきめ細やかな肌をしているだけに、妙に艶めいていた。
先生が、昌平の寝そべるベッドの縁に手を突いて、受け入れ態勢を取ったとき、ほんのりと薄紅色に染まった谷間があらわになった。
(よし、先生、泣き叫んでも知らないぞ。いくら騒いでも、その可愛らしい尻に、根元までぶち込んでやる――)
白桃のような尻を見ていると、大輔はサディスティックな昂りを覚えた。
豊満な尻に手を添え、両手の親指で菊門を開いてみた。柔らかい皺が横に引き伸ばされて、ピンクに色づいた奥への細道が開いていた。事前に潤滑油を塗っていたらしく、ヌメッと濡れ光っている。
そっと指をあてがうと、そのまま吸い込まれそうなほど軟らかい。
大輔は驚いた。よほど長い間ウケを続けていなければ、ここまでは開拓されないだろう。
「先生、でかいチンポの男と付き合っていたようだな」
大輔が聞くと、医者は白い尻をくねくねと動かして、消え入るような声で答えた。
「男を迎え入れるのは、あなたが初めてです」
「嘘をつけ。けっこう開いてるぞ」
「嘘ではありません――ただ、毎晩、ディルドを使っています。すっかり習慣になりました」

準備を整えて、大輔が背後から挿入の態勢をとると、水原医師の体が震えだした。
その初心っぽい仕草に、大輔は急激に昂ぶった。医者がこのうえなく可愛らしいと思えた。
亀頭を軟らかい蕾にあてがい、慣らすように何度もこすりつけた。
それから慎重に挿入行為に移った。
膨れ上がった亀頭が、軟らかい開口部にじんわりと埋めこまれていく。
あまりにもスムーズなので、面食らうほどだった。長年交合している昌平でさえ、始めるときは痛がるのに、この医者は最初から、募る快感を抑えているようだ。
亀頭が入り込むと、あとは小刻みに抽送しながら、少しずつ奥まで嵌めていく。
完全に入り込んだとき、医者が気持ち良さそうに顎を反らせた。
大輔は間を置かず、ピストン運動を始めた。医者の直腸は、すぐ大きさに馴染んで、チュクチュク、ピチャピチャ、と滑りが良かった。
力を漲らせた陰茎が、肉門を押し広げながら行き来しだすと、水原医師がすすり泣くような声を上げだした。

(水原先生は、タチよりウケのほうが似合っていると思っていたが、やっぱりな――)
昌平は二人の交合を、醒めた目で見ていた。それから心配した――これで先生が、ダイちゃんのチンポに病みつきにならなければいいが、と。
大輔は医者のすすり泣きを聞きながら、初物の感触を味わうように、ゆったりと抽送運動をつづけた。
壮年男の直腸は、爺さんたちとは違う初々しさがあった。肉厚で、締りが良くて、そして押し戻すような弾力があった。
ひと突きひと突きに、医者は大きな体と尻をくねらせて、女のように身悶えしている。
もっと深く入れようと、医者の右膝をベッドの縁に押し上げた。そのまま角度を修正して、ググーッと突き入れた。
亀頭が直腸の奥を深くえぐった。そのまま折檻するように、大きく抜き差しした。
「ひいいっ!いいっ、いいいっ――」
医者が感極まった声をあげ、あとは言葉にならないように、口をパクパクさせた。

いったん引き抜くと、今度は医者の上半身をベッドの上に仰向けにさせ、両脚をたくしあげた。ハート型に張り詰めた白い尻を、薄紅色の谷間がふたつに割って、この上なく卑猥に見える。
大輔は昌平に見せびらかすように、ギンギンに勃起した陰茎を、菊華の中心部に深々と突き入れた。
ズブブ、グニュルル、ズググッ――。
チュボッ、グチュグチュ、ズヌーッ――ズボンッ!
大輔の腰の動きに、湿った卑猥な音が漏れ出た。
医者の肉筒は、驚くほど滑りが良くなっていた。
「どうだ、先生、気持ち良いか?」
腰をうねらせながら大輔が聞くと、医者は痴呆のように口を開けて、羽化登仙の表情をしている。
お公家さまのような色白の顔を見ていると、思いっきり虐めてみたいという、サディスティックな気分になる。
激しく医者を責め立てていた大輔は、見ている昌平の疲れた表情に気づいた。
(そろそろ終わりにするか――)
彼はピストン運動を続けながら、医者の性器を握った。結構大きいが皮を被っている。
優しく扱いてやると、すぐに勃起した。大輔は腰の動きを激しくしながら、性器を扱く手の動きを同調させた。
ほどなく水原医師があごをのけ反らせて、絶頂を迎える声をあげた。
「あはあっ――ああっ――ああっ――あああっ!」
大きな白い体が、ビクンと痙攣した。さほど固くなっていない陰茎から、半透明の精液が噴き出て、大輔の指を濡らした。
見ている昌平はますます心配した。
(先生があんなに早くいってしまうなんて、よほどダイちゃんが好きな証拠だ)
[17/06/21 06:14 神亀]
前のページへ
次のページへ