■ 義父とわたし - 第3章 まずはマッサージから
第3章 まずはマッサージから
家に戻ったときは、午後の7時だった。夜の部に入るのはまだ早い。
そこで酒を飲むことにした。義父は大の酒好きで、とくに日本酒を好んだが、血圧が高く糖尿病ぎみだったので、焼酎のお湯割にした。
義母が存命のときは、アルコール類を厳しく制限されていたが、今や誰にも文句を言われない。
義父は焼酎を飲みながら、いたって上機嫌だった。
わたしは義父の体調を考えながら、適度に酒を勧めた。そして、頃合を見計らって持ちかけた。
「お義父さん、今日はゴルフでお疲れでしょう。マッサージをしてさしあげましょう」
「マッサージ?いらないよ、そんなに疲れていないから。でも、ありがとう、高史くん。ぼくに気を使わなくてもいいのだよ」
「別に気を使っているわけじゃありません。でも、マッサージには少々自信があります。お願いです、たまにはわたしに親孝行をさせてくださいよ」
「そうかい。きみがそこまで言うのなら――」
上品にほほ笑んで、義父はあっさりと了承した。
義父はうつ伏せになって、ベッドの上に横たわっていた。
身に付けているのは、お尻の上に被せられているバスタオルのみ。義父は、マッサージを受けるのに、なんで裸になる必要があるのか、とちょっと抵抗したが、わたしはごく当然のことのように、全裸になることを要求した。
窓のカーテンを閉め、照明は豆電球だけ点けていたので、寝室はうす暗かった。
そしてサイドテーブルの上には、乳液と特性オイルと軟膏――オイルはお仲間の薬屋から入手したもので、潤滑効果抜群の品であり、軟膏も同じ入手ルートだが、こちらのほうは、どんな老人やフニャチンもビンビンにおっ立つという、バイアグラ以上に効き目のある中国の秘薬だ。
わたしがパンツ一枚の姿になると、義父は多少不安そうな表情を見せた。
そこで話しかけてリラックスさせながら、マッサージにとりかかった。
まず足裏から始めた。ツボを丹念に押してやった。とくに生殖機能に通じる、踵のツボを重点的に――。
「どうですか、お義父さん。もっと強くしますか?」
「ああ――そのくらいでちょうどいい。ああ、いい気持ちだ――」
足首からふくらはぎの方に移った。ゆっくりと揉み、圧し、撫でてやる。
「お義父さんの足はきれいですね。それに体毛がないからとても滑らかだ」
「ぼくは高史くんのように、体毛がある人がうらやましいよ、男らしくて。ああ――良い気持ちだ」
ひざ裏から太ももを揉みほぐした。徐々に上に移って、バスタオルに覆われている部分まで手をもぐり込ませた。指の先が、グンニャリした玉袋と男根に当たる。
わたしはそれを十分意識しながら、義父にのんびりと話しかける。
「それにしてもお義父さんの太ももは、まだまだ逞しいですね。さすが昔、ラグビーで鍛えただけはあります」
「――」
義父は返事をしなかった。どうやらわたしの指先が、ときおり性器に触れるのを気にしているようだ。
まだ先は長い。これはあくまで伏線にして、上半身に移ることにした。
体の位置を変えると、義父の首のうしろから丸っこく肉のついた肩へと、筋肉をもみほぐしはじめた。背骨伝いに手を滑らせ、掌を広げて腰のくぼみを押さえたとき、義父が心地よさそうに呻き声をあげた。
(ささ、お義父さん、これからです。わたしが学生時代に覚えたテクニックを、存分に発揮しますよ)
新たな期待に、わたしの手はかすかに震えていた。気を静めるために、乳液を掌に垂らし、両手ですりつけた。
それからおもむろに、義父の腰を覆うバスタオルを外した。
染みひとつ無い、真っ白な双丘があらわれた。
さすがに弛み気味だが、まだまだ充分みずみずしく、そして、妙に幼さを感じさせるお尻だった。
「失礼します」
一言断ると、ふたつの盛り上がりに両手を添え、ゆっくりと揉みだした。
手に吸い付くような柔らかさだった。
義父は最初のうち体をこわばらせていたが、徐々に力を抜いてきた。
これからが慎重を要す段階だ。
手に乳液を補充すると、臀筋の盛り上がりを押したり引っ張ったりしながら、じょじょに狭間のやわらかい皮膚に伸ばしていく。
ときおり指先が、秘めやかな蕾に触れる。
――あっ!
義父が、かすかに息を呑む。
それにかまわず、繊細に、大胆に、指を縦横無人に動かした。
そして第二段階に入った。用意した軟膏を指の先にちょっぴり付けると、さりげなく菊座のふくらみに塗りつけた。
――ああっ!
ふたたび義父の小さな声。
前に試したことがあるが、軟膏は少量でもよく効いた。鼻腔や肛門、男根など、粘膜部分にちょっぴり塗りつければ、効果はてき面である。義父がわたしより21歳年上なのを割り引いても、効き目は充分あるだろう。
「さ、お義父さん、こんどは上を向いてください」
わたしの声に、義父は素直に仰向けになった。義父の股間にすばやく目を走らせた。心なしか、大きくなっているように感じられた。
(お義父さん、しばしのお別れです。あとでたっぷり可愛がってあげますよ)
わたしはバスタオルで義父の股間を覆った。
義父の顔が、ホッとした表情に変わった。
今度も足からとりかかった。膝頭を掌で包むように揉み、太ももを片腕で抱え、表、裏、と柔らかい肌を揉んだ。
そして徐々に付け根へと移行した。バスタオルがめくれて陰部があらわになったが、気づかぬ振りをして、そのままにしておいた。
男根が頭をもたげかけていた。皮がめくれて、大きな頭の半分がピンクの肌を露出している。それがあまりにもきれいだったので、思わずおしゃぶりしそうになった。
わたしの手の動きは、ほとんど愛撫に近く、対象も太ももの付け根に集中した。当然のことに、指の背が男根や玉袋にも触れる。
今や義父の男根は明確に勃起していた。先ほど塗り付けた催淫剤の効果だろう。
マッサージをしながら、そっと義父の顔を見ると、目を閉じ、眉をひそめて、口をわずかに開いている。
(お義父さん、感じているんですね。でも、まだまだです。こんなのは前戯にもならない。これからすごいことが始まるんです)
義父の足を離すと、形良く膨らんだ腹に移った。白いお鏡餅のような腹の中心部に、淡い影を落とす臍のくぼみが、妙に卑猥だった。
手の平でお餅をこねるように、圧し、撫でた。しっとりとして、指先が埋もれるような柔らかさだ。
そしていよいよ前哨戦の最後、胸にとりかかった。
乳液を補充して、女のようにふくよかな胸のふくらみに塗りこめた。手の平で包み込むように柔らかく揉みしだいていると、乳首が硬く立ってきた。
真っ白な肌の中で、紅茶色に色づく乳輪と乳首――それを見て、いよいよ愛の行為に移ることにした。
まず乳首を親指と人差し指でつまみ、やわらかく刺激してやった。
「ああっ!」
義父が声をあげて、驚いたようにこちらを見た。
わたしはそ知らぬ振りをして、指で刺激を与えながら、義父の胸に顔を近づけ、もういっぽうの乳首を舌先で味わった。
「ああっ!何をするんだ、高史くん」
頭上から義父の慌てた声が聞こえた。そして起き上がろうとした。
わたしは構わず義父の体を押さえ込んで、乳首に刺激を与え続けた。舌先で転がし、ぐるりと舐めまわし、ちゅうちゅうと吸い付く。
「ああっ、高史くん、やめて!――だめだ、こんなことは――」
義父が抗議した。
わたしは顔をあげると、哀願調で義父に話しかけた。
「お義父さん――わたしと淑子の間は、そのう――夜の生活がないのはご存知でしょう。10年間もやっていないのですよ」
「それと今やっていることは、どういう関係があるのだ」と義父。
「わたしは50歳ですよ。まだまだ若いし、いたって健康体です」
「――」
「それで、お義父さんのきれいな肌を見ていたら、ついムラムラっとして」
「でもきみ、ぼくは男だよ」
「じゃあ、浮気してほかの女を抱けって言うのですか」
「そうは言ってない。でも駄目なんだ――こんなことは」
「お義父さんだって、チンポを勃起させているじゃないですか。お願いです、お義父さん。今夜一晩だけ、わたしの相手をしてください。もう気が狂いそうなほど、人肌が恋しいのです」
「そんなこと言っても、男同士で――」
義父は、なおも逡巡していた。
「お義父さん、お願いします。わたしは女を抱いたりして、淑子を裏切りたくない。でも、お義父さんとなら、親子だし――もちろん淑子には内緒ですが」
わたしは綿々と訴え続けた。
そして世間知らずのボンボンを、意に添わせるのは容易だった。
ついに義父は、しぶしぶ了承した。
「じゃあ、今晩だけだぞ。きみの好きにしなさい。でも初めてだから――ほどほどにしておくれ」
「もちろんです、お義父さん。いや、お義父さんも、すごく気持ちよくさせてあげます。約束しますよ」