連載小説
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修行のはじまり
正座した股間からは玉子のような亀頭と太い陰茎が、ニョキッと突き出してしまった。
あわてて外した六尺を丸めて露わになった陰茎を隠した
「隠さんでもいい!」という和尚様の声にびくつき体勢を戻した。
「は、はいっ!」といい、おれはチンポをだしたままうなだれた。
弟子にとってお師匠様の言うことは絶対である。
叱られるのを覚悟し、口をぎゅっと結び、目を強くつむって和尚様の言葉を待っていた。
その間もリピート再生されているズームアップされた映像が再生されている。
「丞覚、お前はいつもそんなことをやっとったのか!儂はな、お前が一生女とは関わらない、妻帯もしないという決意を聞いて、この青年ならきっと不淫戒を守り一人前の僧侶になれると思って期待しておったんじゃ。だからこの寺に赴任するとき伴僧としてお前を推薦したんじゃが、お前は性の煩悩の塊じゃな。しかもよりによって、檀家様のうら若いお嬢さんを男の穢れた助平な妄想に使いおって!僧侶の風上にも置けんわっ!」
和尚様にそう叱られた。

「う、うっ...も、申し訳ありません」全裸の俺はそう言って手をつき、頭を畳に着けて和尚様に深く謝った。そういう状況なのにまだ陰茎は最大怒張のままだった。実は俺、昔からMっ気があることに気付いていた。叱られたりすると快感を感じてしまう。

和尚様は文字通り俺を見下げながら言った。
「儂に謝っても仕方ないわ。もう頭を上げろ。
それよりお前、その男の怒張、そうなってしまったものをどうする気じゃ?」
「あの、えぇっ、こ、これは、その...」俺は言い訳できず、口ごもり何も言えず、また下を向いてしまった。
和尚様は俺が使っていたローションの容器を手に取った。
「こんないかがわしい塗り薬まで使いおって。どこでこんなもの買ったんじゃ?」
「や、休みの日に、浅草で買いました」
「人目が恥ずかしくて近くでは買えなかったか?全くお前という奴は...見損なったぞ」
「う、ぅっ、もっ、申し訳ありません...」(もっと叱ってほしい...)
「じゃあ、このいかがわしいのはどう使うんじゃ?わしに説明してみぃ」
俺はたどたどしかったが、少し得意気に
「手に少しとって、チ、チンポの先に塗り付けて、そして、し、扱くんです...」

「ばぁかもん!そういう行為が仏門に身を捧げた男がやることかっ!」和尚様は声を荒げて言った。
「すっ、すみませんでした!」俺は再び畳に手を突き、頭を下げて半分泣き顔になりながら謝った。
俺は頭を上げられず、奇妙な快感を感じつつも和尚様の次の言葉を待った。

その間にもリピート再生は続き、モニターの映像が変化する部屋の明るさを感じた。
耐えきれず、俺は情けない泣きそうな顔で尋ねた。
「和尚さま、自分は女とは縁を切るつもりでしたが、体が言うことを聞きません。男の性の煩悩を捨てきれません。もう破門でしょうか...?」(破門だけはいやだ...)

和尚様はそれには答えずに言った。
「では顔を上げてもう一度、明美さんのビデオを見なさい。あの娘さんが好きなんじゃろ?あのいい匂いがする柔らかそうな若い娘の体が好きなんじゃろ?屈んだ姿勢の後ろから抱きしめたいんじゃろ、そしてあの小さな下着を剥がしてお前のその硬くなった奴を入れたいんじゃろう?」

「う、うぅっ...」和尚さまのその言葉に思わずうめき声を上げた。
俺は女の体をまだ知らないが、満員電車で密着した若い女の体の柔らかい感触を思い出していた。会社勤めの時代は、それが通勤時の楽しみだった記憶が蘇ってきた。

そして盗み見るように顔をそーっと上げ、モニターを見た。明美のあられもないTバックを挟んだ尻、それが丸見えのシーンが映し出されている。

見ているうちに、泣きそうな気持ちだったのに、和尚様が見ているにもかかわらず次第に鼻の下を伸ばして行く自分を感じた。そして陰茎は萎えもせず大きく怒張したままだった。
しかし自慰行為をやるのには耐えていた。

「どうした?さっきの行為を続けんのか?」
「で、でも.....」
「どうした、やりたいんじゃろ?」
「うっ、.....ううぅ...」俺は耐えてうなるだけだった。

「仕方がないのう、儂がやってやる」
「えぇっ!?」
思いがけない和尚様の言葉に、思わず顔をあげ和尚様を見上げた。

「お前を破門にするつもりはないし、今日のことも誰にも言わない。しかしこのままお前を放っておいて、檀家様のお譲さんともし間違いが起きたらどうする?」
もっともな話だった。俺はそれを聞いてうなだれるしかなかった。
「だからと言って自慰行為は絶対にいかん。不淫戒を破ることになるからのう。だからこれも師匠としての儂の務めであると同時に、お前にとっては煩悩と向き合う修行なのじゃ」
そう言いながら和尚様は着ているものを脱ぎ始め、褌一丁になった。

和尚様は小柄で痩せている。本寺では湯堂が大きくそこで見慣れてはいたが、あらためて2人きりで男同士裸になるのは変な気持ちだった。
すると和尚様は背後から俺の背中に自分の胸を押し付けた。「逞しい見事な背中じゃ...」という。
不意に背中に触れた痩せた男の肌の感触に驚いた俺...
「あっ、和尚さま、な、何をされるんです...」

「いいからだまって儂の言う通りにしなさい。いいか、煩悩を乗り越えるにはただ押さえつけるだけではいかんのじゃ。しっかりと自分の煩悩と向き合いなさい」
そう言いながら背後から俺の背中から肩、腰回りから毛深い太腿をねっとりと撫でまわす和尚様...
遠目には体格差から父親に甘える子供のような図だろうが、その手つきは電車内で女の体を撫でまわす痴漢と変わりないように思われた。
和尚様の両手はわき腹からゆっくりと下がっていき、俺のイキリ立った陰茎と陰嚢を触り始めた。
「お、和尚さま、だ、だめです...」
「なんだ、どうしたのだ?さっきまで自分でやっていたじゃろ?」
そう言いながら陰茎を扱き始める和尚様。
「お前が男の煩悩に苦しんでいるのは本寺にいる時から分かっておったわい」
そう言いながら俺の陰茎を強く握りしめ、ゆっくりと扱く。
「う、うぅっ、おっ、和尚さま...おやめください...」
半分泣き顔になりながら懇願するも、和尚様ねっとりした手つきでチンポを触り続ける。
「儂はのう、お前のように性の煩悩に悩む若い僧侶たちを、昔から何人もこのように修行させてきたのじゃ。お前で二十人目ほどになるわい。悪いようにはせんから儂に体をまかせなさい」
仏門では和尚様が言うことは絶対だ、従わないわけにはいかない...

「こんな立派な男根を付けておるんじゃ、お前を振ったという女子(おなご)も男の本当の価値をまだ分からなかったんじゃのう...」
「えっ!?」俺は和尚様の思いがけない言葉にきょとんとした。たとえ低俗な男根ではあっても、和尚様は俺の価値を認めてくださっている!
そして抗おうとしていた気持ちが失せ、もう和尚様にすべてお任せしようという気持ちになっていった。
「丞覚、お前は若いくせに女を知らんから女子に自分の男根を見せたことが無いのじゃな?」
「い、一度も、ありません...」
そう答えて不甲斐ない自分が悔しくて唇を噛んだ。
(つづく)

25/08/15 19:52更新 / 万之丞
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