日本のノーベル賞受賞者
■ 北川 進 (化学賞・2025年)

北川進氏。京都大特別教授。
 スウェーデン王立科学アカデミーは2025年10月8日、2025年のノーベル化学賞を、極小の穴が無数に開いた「金属有機構造体(MOF)」を開発した北川進・京都大特別教授(74)ら3氏に授与すると発表した。MOFは「多孔性配位高分子(PCP)」とも呼ばれ、気体を穴に取り込んで分離、貯蔵することが可能で、環境やエネルギー問題の解決に役立つ新しい材料として期待されている。
 受賞が決まったのは北川さんのほか、リチャード・ロブソン豪メルボルン大教授(88)と、オマー・ヤギー米カリフォルニア大バークレー校教授(60)。
 ナノサイズ(ナノは10億分の1)の穴を無数に持つ物質は、多孔性材料と呼ばれる。活性炭が代表的で、古くから水の浄化などに使われてきた。天然や人工の鉱物「ゼオライト」は水質浄化や化学産業の触媒などに広く利用されているが、穴の大きさがふぞろいだった。
 北川氏は1997年、金属イオンと有機分子を組み合わせたジャングルジムのような構造のMOFを世界で初めて合成した。MOFはジャングルジムの枠の隙間が均一で、目的に合わせて自由に設計できる。隙間の大きさを変えれば二酸化炭素や酸素など、特定の気体を選んで吸着させることができる。
 MOFを応用すれば、大気中の汚染物質や石油の不純物を効率的に除去したり、次世代エネルギーとして期待される水素や危険なガスを安全に貯蔵して輸送したりすることが可能になる。環境や資源、エネルギー問題の解決に向け、実用化が進められている。

北川 進(Wikipedia)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8C%97%E5%B7%9D%E9%80%B2 


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