日本のノーベル賞受賞者
■ 吉野 彰 (化学賞・2019年)

吉野彰氏。旭化成名誉フェロー。リチウムイオン電池の開発に貢献。
 スウェーデン王立科学アカデミーは2019年10月9日、スマートフォンや電気自動車などに利用が広がるリチウムイオン電池の開発に貢献した吉野氏(71)と米テキサス大のジョン・グッドイナフ博士(97)、米国のスタンリー・ウィッティンガム博士の3人にノーベル化学賞を贈ると発表した。
 爆発的に普及したスマホをはじめとするモバイルIT機器は、軽量かつ小型で多くの電力を生み出すリチウムイオン電池に支えられている。電気自動車のバッテリーとしても普及が進み、市場規模は拡大の一途をたどっている。
 充電式の電池は、充電や放電の際に電子をやりとりする正極・負極と、イオンが行き交う両極間の電解質で主に構成される。吉野氏は白川英樹・筑波大名誉教授(00年ノーベル化学賞受賞)が発見した電気を通すプラスチック「ポリアセチレン」が、電子を出し入れできる性質を持っている点に着目。1983年にコバルト酸リチウムを正極に、ポリアセチレンを負極に使ったリチウムイオン電池の原型を開発した。85年にはポリアセチレンより熱に強く、小型化できる炭素材料(グラファイト)を負極に使い、現在のリチウムイオン電池を完成させた。
 吉野氏は1948年1月に大阪府吹田市で生まれ、72年に京都大大学院工学研究科修士課程を修了して旭化成に入社した。92年イオン二次電池事業推進部商品開発グループ長、2001年電池材料事業開発室長、17年名誉フェロー。技術研究組合リチウムイオン電池材料評価研究センター理事長、九州大訪問教授、名城大教授も兼ねる。2004年紫綬褒章、18年に日本国際賞を受賞している。

吉野 彰(Wikipedia)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%90%89%E9%87%8E%E5%BD%B0


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